WILL | 雨音..日々綴ル...

雨音..日々綴ル...

頭 の 中 に 彷 徨 う 言 葉 た ち 。 徒 然 な る 想 い を 曝 け 出 す...わ た し の 居 場 所


きょう読んだ小説の言葉。





《それはたぶん、私の中にもいる女だからだ。


ああ、そうだよ、と私はそっとため息をついた。


一人である。そのことに安らぎながら脅えている。


一人である。そのことに充足しながら不満を抱えている。


一人である。そう知りながらそれを否定している。


その女は、確かに私の中にもいた。》





深いところを衝かれる文章だ…。


一瞬、喉が詰まった。





本多孝好 著 「WILL」より抜粋