「パパはジョニーっていうんだ」 ボー・R. ホルムベルイ(著)
離婚により離れ離れになった父と子の一日ばかりの再会
何気なく手にとって読んだのだけど、
思わずその場で泣きそうになった。
小さな男の子にとって父親の手は、
それはそれは大きく力強く感じるものなのだろう。
物語後半の、別れの場面の文章に胸を打たれた。
「電車がうごきだした。
まどのむこうに、パパがみえる。
パパは手をふっている。
ぼくも、大きく手をふった。
パパの手は、どんどん小さくなっていく。」
涙が流れてしまわないように、何度も瞬きをした。
洟をすすって、風邪を引いている振りをした。