石田衣良 著 「チッチと子」 読み終えた。
読む前から、この本の評価が高いことは知っていた。
でも、自分がいつも読む小説とはジャンルが懸け離れていて、
今のわたしには内容が柔らか過ぎたみたいだ。
子供のいる感覚が全く分からない…
読みながら、ずっと思っていた。
恐らく、子を持つ親なら深く響くものがあるのだろうと思う。
大概は主人公に共感しながら読み進めるのだけど、
今回ばかりは最後まで出来なかった。
よく読む推理小説なら、
どんな凶悪犯でも10も20も年上の刑事でも、
なんの抵抗もなく無意識に自分と重ね合わせられる。
それもどうかと思うけれど、、、
でも、とても心の温まる話だということは理解できたし、
すごく感じたのは、
読むべきタイミングが今ではなかったということ。
だから、年月を重ねて自分の立場が変わったときがきたら
またじっくり読みたいと思う。
カバーを外した装丁に、
ちょっとした仕掛けがあるというので確認したかったのだけど、
図書館で借りたものなのでカバーを外せなかった。
そんなわけで、昨日本屋さんで確認した。
なるほど… という感じ。
このまま流してしまうのは勿体無い。
いつかまた、この本を手に取る日がくるだろうか。