昨日、無事に検査を終えた。
鉄の大きな扉がいくつも並んでいて、
入るとオレンジ色のライトの部屋に大きな機械。
寝かされて白衣の技師さんに説明を受ける。
まるで鉄腕アトムにでもなった気分。
今にもお茶の水博士が現れそうだ。
この際ロボットとして生まれ変わらせてくれてもいいよ。
そうすれば壊れたときに分解して修理してもらえる。
温かい心を持つロボット..
終了のベルがなり、
「大丈夫だった?」と技師さんが腕に優しく触れてくれた。
その途端ふっと緊張が解けて安心感に包まれた。
こういう医療施設で、
患者をリラックスさせるためのケアの重要性を実感した。
慣れないことをしたせいか、
予想以上に疲れが出た。
普段なら寝ている時間に、
バスに乗ったり初対面の人と関わったり
一人きりで為したのだから当然なのかもしれない。
昨夜は睡魔を感じて眠りにつくという、
滅多に味わえない心身安らかな一日の終わりだった。
あとはもう一度、検査結果を聞きに行くだけ、、多分。
久し振りに海が見たい。
電車を降りると潮の香りがして、
真っ直ぐ海に向かって歩いて行くと、
水平線が見えてくる。
あの光景はいつも興奮をもたらす。
暑さが襲ってくるまでに行きたい。
夏はわたしの全てが閉じる。