別れることが決まってからの私たちは・・・

 

私は今まで彼にできていなかったことをしていた。

 

帰宅が遅い彼とは平日はご飯は、別々。

 

作らなくていいと言われていたが、彼は家庭的な人が本当は好きなのを

私は知っていた。

 

だから、一緒に暮らした今まで作ってあげられなかったご飯を

毎日のように夕飯を作っていた。

 

彼に今までしてあげられなかったという申し訳ない気持ちと

それで少しでも自分が救われる気がしたからだと思う。

 

彼は私の気持ちが変わったのかと、最初喜んで帰ってきたが

私の気持ちは変わらないと伝えると残念そうな顔をしていた。

 

今までがウソのように互いを思いやり、ふたりは笑ってまるで

付き合った当初に戻ったようだった。

 

夜は彼に、毎晩抱かれていた。

 

私は抱かれながら、

 

「ごめんね。何もしてあげられなかった。ごめんね、ごめんね」

 

そう言い泣いていた。

 

彼は

 

「もっと大事にすればよかった」

 

そうずっと言っていた。

 

別れる時になって、相手の存在の大きさに気づく・・・。

 

当たり前は当たり前でないと改めて実感させられた。

 

彼は今しか見えていないようだった。

 

今の感情でやはり別れたくないようだったが、私は現実を見ていた。

 

同じことを繰り返すのが、目に見えていたから別れはツラくても

私たちは一緒にいるべきではないと・・・。

 

もちろん自分のためでもある。自分が可愛いから。

自分が傷つきたくないから。自分らしくいたいから。

 

本当に私は自分勝手な人間だと感じた。

自分が一番、可愛いのだ。

 

もっと彼の仕事の状況や自分を見つめ直し改善できるところが

あったのかもしれない。

 

でも、頑固すぎる私・・・

 

人ってそう簡単には変わらない。私も彼も・・・。

 

彼は別れても会っていたいと言ったが、私はそれさえも振り切った。

 

次回は 引越し当日のふたり