アトムくんの何となく元気がない、という症状が見られはじめてから約2週間後、動物病院で診察を受けることにしました。

アトムくんは一度引っ越しを経験しています。

生後約2ヵ月半で我が家(実家)にやってきて、5ヵ月半の頃、私の引っ越しと共に現在の住まいにやってきました。

ここまで至って健康だったため、現在の住まいの近くにはまだかかりつけ医はいませんでした。

なのでとりあえず、一番近くて評判もよさそうな動物病院へ行ってみることにしました。

 

先生の第一声は

「お腹が非常に気になる」

でした。

やっぱり。。

 

まずはこのポッコリとしたお腹の原因が腹水なのかを調べるために、超音波検査(エコー)をすることになりました。

 

結果は、やはり腹水が溜まっているとのこと。

そしてその溜まっていた腹水は“薄い黄色でとろとろとした液体”でした。

成分を調べてみると、炎症が原因で発生する腹水の成分に非常に近い、とのこと。

 

ここまでを調べたところで、先生が重い口を開きました。

「初対面で非常に言いづらいのですが、、、年齢(1歳)・性別(雄)・純血種であること・腹水が溜まっている、そしてその成分を総合的に見る限り猫伝染性腹膜炎、通称FIPの可能性が非常に高いです。」

 

事前に調べていて、その可能性がある、ということは頭に入れていたものの、実際に言われてしまうと、ショックな気持ちと、まだ信じたくない気持ちとが入り交じり、「可能性がある、ですよね・・?」と思わず聞き返してしまいました。

 

先生は大変申し訳なさそうに

「その可能性以外思いつかない、と言ったほうが良いかもしれません・・。」

「・・・・・。」

「・・・、そして猫伝染性腹膜炎の場合、これといった治療法がありません。」

 

まずは、その病気であると診断するために血液検査・PCR検査・遺伝子検査(抗体検査)をすることになり、血液を採取して診察は終了。

 

絶望の気持ちをかかえ、帰路につきました。