黒船来航(くろふねらいこう):アメリカのペリーが浦賀(うらが:現在の横須賀市)に蒸気船で現れ、大騒ぎに。

翌年、日米は不平等条約を結びます。

江戸の目と鼻の先に黒船を突き付けられた形になったため、国内は、色んな人達が、危機感を持ち、それぞれの解決策を模索して、大混乱。

 

安政の大獄(あんせいのたいごく):大老(たいろう:総理大臣みたいなもの政権のトップ)井伊直弼(いいなおすけ)が、自分の政治に批判的な人達に対して行った弾圧。

多数の逮捕者・処刑者が出ました。

庶民から見れば、お上の小競り合い。

 

桜田門外の変(さくらだもんがいのへん):刑事ドラマなどでよく見る、警視庁のビルが建つ、桜田門ですが、その近くで、幕末、井伊直弼が江戸城への出勤中…といっても、まあ、行列組んで、かごに乗っていくわけですが、襲撃を受け、首をとられるという事件が起きました。

 

公武合体(こうぶがったい):京都の公家と江戸の武家の合体による、幕府の立て直しを図るとともに、朝廷の威厳の回復を図った運動。

孝明天皇(こうめいてんのう)の妹・和宮(かずのみや)を14代将軍・家茂(いえもち)にご降嫁(とつぐ…とついでやる?)させました。

 

大政奉還(たいせいほうかん):薩摩藩(さつまはん:今の鹿児島県)と長州藩(ちょうしゅうはん:今の山口県)が「薩長同盟(さっちょうどうめい)」を組み、討幕(とうばく:幕府を武力で倒そうとする事)の動きが決定的になりました。15代将軍・慶喜(よしのぶ)は、これはもうだめだと、討幕派の先を読んで、朝廷に政権をお返ししてしまいます。

これが、「大政奉還」です。

これにて、江戸時代、終了。

なのですが、おき火がくすぶります。

 

王政復古の大号令(おうせいふっこのだいごうれい):明治天皇が、明治新政府の設立を宣言しました。

宣言はしましたが、徳川家はなお、大きな勢力を保っていました。

 

戊辰戦争(ぼしんせんそう):新政府軍と、旧幕府軍との内戦。

江戸城無血開城(えどじょうむけつかいじょう)は有名な話。

新政府軍・西郷隆盛(さいごうたかもり)と、旧幕府軍・勝海舟(かつかいしゅう)が話し合いで決着をつけ、江戸が戦場にならずに済んだのです。

最後は、箱館・五稜郭(はこだて・ごりょうかく)まで戦い、旧幕府軍・榎本武揚(えのもとたけあき)が降伏して終了。

 

明治政府は、ヨーロッパ諸国に倣った、近代化を目指します。

目的は、国際的に日本が近代国家として認められ、ヨーロッパ各国と結んだ不平等条約を改正してもらう事です。

有名な鹿鳴館(ろくめいかん)でのパーティーなども、そのために行われました。

明治政府の考える近代化=西洋化でした。

天皇中心の集権国家を目指すために、大昔の神道(神話)を持ち出し、これを尊び、神仏分離(しんぶつぶんり)を行ないます。

そして、神を大事にして、仏は廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により、排斥しました。

この頃、仏像はゴミ置き場に捨てられ、有名な話では、奈良の興福寺の五重塔(現在国宝)は5円で売られるところだったという噂もあります。

燃やしたら、釘が5円分くらいにはなるだろうという事らしいです。

日本人は自国の文化を捨て、西洋化しようとしている時に、日本文化のすばらしさを説いたのが、アメリカ人のアーネスト・フェノロサという人です。

 

西南戦争(せいなんせんそう):明治政府を離れ、鹿児島に帰っていた西郷隆盛の元に集まった、明治政府に不満を持つ士族(しぞく:明治の新しい身分)達が起こした武力反乱。

日本国内での最後の内乱。

 

これにて、講義は終了。お疲れ様でした。