今日は雨が降ってましたね。3月の雨。

もう結婚してだいぶ年数が経った頃には忘れていきましたが、20代の頃にはこの時期、思い出す出来事がありました。

20歳の時に、私の生家で父親だった人がいなくなってしまったんです。ある夜突然に。

3月中旬でした。夜でも少し春を感じたりする頃だったかな。でも私はその夜その家でこたつに入ってました。

自転車を貸してくれと言われて、きつい顔して黙って頷いた気がします。仲はよくなかったので。

その自転車は、返ってきませんでした。

数日経ってから、母親と捜索願を出しました。

4月の上旬に警察から連絡があり、近隣の市の警察署に行きました。母は仕事が休めないとのことで、私と上のきょうだいの人が確認のため行きました。別々に。仲はよくなかったので。

警察の人の話では、県境の大きな川の堰のところで見つかったそうで、私と私のきょうだいはこわごわそのしたいの確認をしました。

背格好は聞いてたので、手だけ見せてもらいました。それだけで、もう充分でした。

帰りはまた警察署の前できょうだいと別々の方向に歩いて行きました。

あの人はたぶん、父親が見つかったという川の方に行ったのかなぁ。警察署は駅から近くはなく、私は涙も流さず生きてるとこういう事があるんだなぁと、少し現実感がないような気持ちで駅までの道を歩いていたのかもしれません。

ほんとに家庭環境は悪かったし、それでいて私は不良にはならずにいたけど、自分の気持ちに無意識に蓋をする術を9歳か10歳になる頃には身につけてしまって、それが暗い学生時代を過ごす要因でもあったと思います。

ほんとに、今の方がある意味気持ちが若いところがあるんです。40代後半で自分の人生を振り返って(学校に通ってた自分の人生ですが)、それでも大泣きしましたからね。トータルで3カ月間くらい毎日泣いてたかなぁ?

たぶん、今の方が人間的には可愛げがあります。

でも、学生時代の心にすごい大きな鍵をかけて過ごしていた私も、大人になった私には愛おしく感じます。ほんとはすごく繊細で、学校なんか行くのはしぬほど辛い子どもだったのに、目に涙を溜めながら通学することもあったんですから。

大変だったなぁ。今は、違う意味ですごく大変です。

長くなりましたが、私の昔の三寒四温の頃の思い出話でした。

読んでくださりありがとうございます。

奈須馨クロフォード

2026.3.10