冬休みに入り、少し前に実家に帰省しました。 


どうにも最近航空券が高いと感じるようになり、最近は帰省も躊躇していました。

が、今年は節約と同時に小旅行の気分を感じたくなり、飛行機で主要空港まで飛びそこから鈍行電車で帰省するという、遠い昔にちょくちょくお世話になった「青春18切符」の旅を一部分だけ実行してみるような帰省の仕方をしてみました。


飛行機は国内線ではありますがほどほどに外国人(見てすぐに外国人と認識できる方々)の方の姿も。


過去、年末年始にはもっと外国の方でごったがえしていたので今年は確かに少し減った気もしますが、、それでもまだまだ日本は外国人の旅行先に選ばれているんだなと感じます。


鈍行電車に乗り継いでしばらくすると、わたしの隣に外国人バックパッカーと見られる女性が。


鈍行列車が出発してしばらく経過すると、しばらくは人の気配の少ない駅を通過していきます。

それを知っているのか、彼女はゆっくりとスマホを取り出して写真を眺め始めました。


外国籍の方は日本のどんなところに興味を持つんだろう?と、少し興味が湧いたわたしは、(良くないことだと知りつつも)少しその画面を眺めていました。

どうやら何日も前から日本縦断の旅を続けているようです。

温泉地での浴衣姿、観光地のモニュメントの前、などは日本人でも写真に収めますが彼女も同じようです。

豪華な刺身盛りやラーメンのような写真も目の端に入りました。彼女はささっとささっとページをめくっていきます。

そしてしばらくして、3.4人が横に並んで撮った写真に辿り着き彼女の指送りが止まりました。

モニュメントでも観光地でもない、どこかの家の前で撮ったと思われるシンプルな写真は同じ構図で同じメンバーで何枚も何枚も撮られていました。


同じ構図の写真を何往復も時間をかけて指送りを繰り返し、じっと観入る彼女。時々写真も拡大していますが自分以外のメンバーをゆっくりとゆっくりと確認していきます。


一緒に写っているメンバーの年齢は彼女と同じくらいだろうか?きっと20代か30代、、写真に収まっている彼女以外は女性も男性も年配の方もいたように思える。古い友人なのかもしれない。もしかしたら家族かもしれない。


なんの変哲もない写真。だけれども、彼女にとっては観光地や美味しい食事の思い出よりもこの写真が大切なことは明らかでした。 


これ以上目の端で写真を覗き見するのは彼女への冒涜に思え、やめようとようやく気がつき、わたしは持ってきていた単行本を開き彼女の世界から離れました。


持ってきた単行本を読んでいるうちに気がつくと彼女はどこかの駅で降りたのでしょう、いなくなっていました。