無実だ!(?)、道鏡さんは・・・
井沢逆説ワールド

 宇佐八幡宮の神託で道鏡さんは失脚した。
失脚したが僧籍まではなくしていないという。
鑑真和上が入滅して間もないころで、戒律は厳しく守られていた。
破戒僧ならあり得ないことである。

 道鏡と聖徳女帝が初めて会ったのは女帝45歳、道鏡55~60歳
だという、この時代の50歳、老境である。
とてもそんな関係はなかったと。

 では何故そんな話がまことしやかに語られたのか、、、。
 
 聖徳女帝は道鏡に皇位を譲ろうとしたのは、ぶっちゃけ、皇族に
ロクな人材がいなかったかららしい。
まともな僧の方がまだましだと考えたからだと。

 現実的な女性らしい考えで納得できます。

 しかし、これは皇族にとってはとんでもない話である。
少し前まで、血を血で洗う争いをして我が系統がとしてきたのに。

 何もかもつぶすために、あらぬ噂話で道鏡と称徳を抹殺したのだ
という。

 憾みをかうことはえらいことになるのですね。
江戸期まで祟るのですから、江戸川柳に;
「道鏡に根まで入れろと詔」、「道鏡に崩御崩御と・・・・・」

 無実だ!
リチャード・キンブルも道鏡も・・・