ヤマドゥとは
井沢逆説ワールド

 邪馬台国は古代中国語では、”ヤマドゥ”と発音する
とのこと。
ウムムム・・・、ヤマト(大和)ではないか。

 おそらく北九州の部族長の代理が海を渡って大陸に行った。
時の中華の皇帝から「おまえの国は何という」と問われ、
「ヤマト」と答えた。

 それを聞いた秘書官は”ヤマドゥ”と聞き取り、”邪馬台”
という漢字をふり、邪馬台国と記した。
東夷の国のこと、大和などという良さそうな字は用いない。
(古代黎明編より)

 古代、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町と進み、10巻目、 
戦国覇王編まできた。
古代編、飛鳥編などなどのエピソードはボチボチ語るとして、。

 9巻の後半から10巻、信長が語られている。
著者の信長好みもあり、縦横に信長の変革とその背景が
語られている。
面白い。

 信長も天才である。
私の中では、いままで空海のみが天才であったのに、、、。

 天才信長の現代にまで及ぶ信長の最大の功績は何か。
政教分離であるという。

 塩野七生さんの見解を引用して解説してくれている。

 男の肖像 塩野七生より
 この400年間、日本は政教分離が当たり前になっているが、
欧米諸国でこれを実現していたのは英国のみである。
他の諸国が現在にいたるまでこの問題で悩み苦しまされてきた
実情を知ればわれわれ、日本人の持つ幸福の大きさに驚嘆する
であろう。

 織田信長が日本人に与えた最大の贈り物は、比叡山焼打ちや
長島、越前の一向宗徒との対決や石山本願寺攻めに示される
ような、狂信の徒の皆殺しである。
(中略)
 このときをもって日本人は宗教に免疫になったのである。
いや、とかく守備範囲の外にまで口を出したがるたぐいの宗教には、
免疫になったと言うべきかもしれない。
(中略)
 信長によってもたらされたこの免疫性は、宗教人にとっても、
良い結果をもたらしたと思う。
(中略)
 仏教であれなんであれ、日本人では、宗教が政治にちょっかいを
出すことのほうが、不自然になってしまったからだ。