春はウグイスとともに
私の住む町

 今日は北風が強く鶯のさえずりは聞けないが、私の住む町は
野鳥が共存する。

 今年は春の訪れが少し遅いが「ホーホケキョ」で春がくる。

 この季節、家の近くを散歩しているだけでウグイス、メジロ、
ヒバリ、シジュウカラ、キジ・・・と沢山の鳥たちに遇う。

 坂東太郎の持つ広い河川敷の萱が野鳥たちの良いねぐらに
なるからだろう、一年を通して野鳥たちが姿を見せてくれる。

 移り住んで感激したのはホトトギスだ。
私のふる里では姿を見たことも鳴き声を聞いたこともなかった。
結核・鳴いて血を吐く時鳥とホトトギスには文学の香がする。
ほのかな憧れのようなものを感じる鳥である。

 その鳥が初夏から朝夕、強弱をつけた空を割くような独特の
飛び方で頻繁にその姿を見せ、鳴きながら飛ぶ。
子規や漱石の時代、萱や葦の多かった川辺の東京、夏の朝夕は
こうだったんだろうと想像して嬉しくなった。
それほどよく現れる。

 ところで、私の住む町には市の鳥が2種存在する。
フクロウとカワセミだ。
市町村合併の賜物(?)なのだ。

 私の散策が少ないこともあるのだろうが、この町でフクロウ
とカワセミに遭遇したことはない。
議員の数とともに目立たぬもの、活躍していないものは
減らしても良いのではないかと思っている。