マダムタッソー館に一番乗り
海外こぼれ話

 マダムタッソー館の蝋人形は良くできている。
各国の歴史的有名人や旬の人が実物大で、そこここに並んでいて
楽しい。

 ロンドン出張時に市内観光をしたことがある。
出来るだけ有名スポットは見て置こうと朝早くから行動する
ことにした。

 マダムタッソー館には開館時間より少し早い時間に着いた。
窓口の人は、時間前だけれど親切に中に入れてくれた。
ラッキー、これで時間が稼げる、よしよしと。

 ところがである。
有名人の蝋人形の陳列室に行く前に、異常殺人シーンや拷問部屋
などなどの恐怖感を煽る展示コーナーがあった。

 私は末っ子で小さいときから怖がりだ。
この年になっても幽霊屋敷は避けている、のにだ・・・。

いきなり悲鳴やぶきみなうめき声・・・、
館内の観客は私ひとり・・・、
本当に怖かった。

 コーナー出口の手前まで係員が歩いてきて、親切そうな顔を
して云った「怖かったか、大丈夫か」と。

 きっと、きゃつはモニターでこちらの様子を見て楽しんで
いたのだろう。