ブータンの龍
海外こぼれ話

 2000年10月末に訪れたときの光景が忘れられない。
米の収穫期でもあった。
観察していると刈り取った稲は「稲木」に掛けるでもなく、
刈り取った田にそのまま寝かせて乾燥させていた。
脱穀も器具は一切使わず、筵のようなものの上に稲束を
たたきつける脱穀法だった。

 一家総出でこれら作業をしている姿を見て、遠い昔に
タイムスリップしたような驚きを感じた。
と同時に、GHPを標榜する国の在り方をみたような気が
した。

 さて、ブータン料理にEma Datshi(唐辛子のチーズ焼き)
がある。
このEma Dachiはとんでもないものである。
グリーンチリに溶けるチーズをかけ、塩コショウで味付けし
フライパンで焼いたものだ。
ただ辛い!
その後、何を食っても味覚が反応しない。

 ジャガイモとチーズ、ナスとチーズなどなど同種の料理がある。
料理名は、野菜の名+チーズ(Datshi)となり、ジャガイモ
(Kewa)言い、Kewa Dachiとなり数種あった。

 しかし困ったことにどれにも少量のEmaが入っている。
少量と言え、とてつもなく辛い。
(2度目からは、Ema抜きの××× Dachiと注文した)

 火を吹くEma Dachi!

 そういえば、ティンプー電話局の大きな壁一面に龍が書いてあった。
火を吹いていたかなぁ?