生煮え日記 -2ページ目

カメ子のこと 過去編 その2

「あの、写真をとらせてもらっていいですか?」
人生最初のナンパだった。

「はい。いいですよ。私も撮らせてくださいね」
あっけないほどすんなりok。

よおーっしゃあああああああああああ!
内心ガッツポーズである。

カメ子は大学1年生で写真を勉強していて
その日はオレと同じように
撮影のために街に出てきたということだった。

ファンダー越しにあらためて彼女を見ると
すっぴんで肌がつやつやしてる。身長は低いけど、
顔だけならそこらへんのアイドルより可愛い。

おいおい、めっちゃラッキーちゃうのん?

心拍数が上がってきたけど
顔はあくまでもおだやかめのスマイルで
軽くトークかまそうとして舌がもつれそうになりながら
シャッターを切った。

「現像したら、見せてくださいね」
カメ子は屈託なく笑ってる。


失踪日記

吾妻ひでおの「失踪日記」を読む。

 

吾妻ひでおは「萌え」の元祖みたいなマンガ家で、

SF、ロリコン方面では知る人ぞ知る

ていうか知らなきゃモグリって感じのパイオニアだったのだが。

 

その吾妻ひでおが

原稿を落とし、失踪し、ホームレスになり、

ガスの配管工になり、アルコール依存症になった日々を綴る日記マンガ。

 

面白ろうて、やがて背筋が寒くなる。

 

ボロボロで思い出したくもないだろう日々をふり返り

笑い飛ばし、ネタにして

ギャグ作品として完成させてしまった

そのマンガ家根性に。

 

 

 

 

卒業12年目の桜

大学時代のサークルの後輩たちから花見に誘われた。

ちょうどいいや、彼女も花見行きたがってたから
後輩たちのほうにはちょっとだけ顔を出して、
そのあと彼女と落ち合おう、なんて考えていたのだが

その場の流れで結局、彼女も酒盛りに合流することになった。
ちと気恥ずかしいが、まあいいか
とビール飲んでいたら

後輩のひとりが「なんか不思議~」と言う。

「先輩、みんながいるとこで彼女さんと仲良くするような、
そんなキャラじゃなかったのに」
「そうそう、いっつも影でこっそりやってたでしょ、アレもコレも」


そうか。そういうキャラだったのかオレは。
非道いヤツだね。

カメ子のこと 現在編 その1

カメ子と久しぶりに会った。
会ったと言っても2人きりではなく、共通の友人と3人で。
その共通の友人というのは
いつぞやの日記に書いた「アナ・トレントが神」のロリK氏ですが。


公園の見えるオシャレ気なカフェで待ち合わせたのだが、
オレは少し遅刻して到着。急いでオープンテラス席を見渡す。

いた。

ボーダーのインナーに白のジャケットと茶のパンツ、
軽くウェーブしながら肩の少し下まで伸びた髪、
くっきりした眉、二重まぶた、以前より微かにふっくらした横顔。

よかった、なんだか健康そうだ。

カメ子とK氏がこちらに気づいて軽く手を振る。
オレは少し緊張しながら、ふたりのいる丸テーブル席に向かった。


素人ものについて

オレがいまハマってるエロサイトというのが
いわゆる「素人もの」であります。

ああいうのって、どうやって女の子をみつけるんでしょうか。
街で声をかけれるのか、知人からの紹介なのか、
それとも手配師みたいなひとがいるのか。

そのサイトは毎週のように更新されて
新しい女の子の
エッチ画像&動画が増えていってる。
しかもけっこう可愛い子が。
(それでなかなかやめられないわけですが)

不思議なわけです。

お金目当てっていうことにしても
顔出しでネットに流れてもいいわよという女の子が
こんなにいるものなのか。

少なくとも自分の周りにはいない
…きっと、おそらく、たぶん。いやわかんないけど、たぶん。
友だちの女の子に聞いたら
おそらく100%「絶対出演しない」と言うと思う。

じゃあ、あのサイトに出演している子はどこにいるんだろう。

初体験は17歳で、いままでの経験人数は2人の
18歳の専門学校生・さつきちゃんとか

将来の夢はありきたりだけど結婚かな…
今までの経験人数は7人、ちょっとM入ってるかも♪という
19歳の女子大生・ゆいちゃんとか

京都弁がかわいくて
「みかけによらずスケベといわれる」
22歳の病院受付嬢・よーこちゃんとか

とか、とか、とかに会うにはどこへ行けば?
いや、そもそも彼女たちはホントに実在してるのか?

それともどこかに
可愛くてスタイルよくてなおかつ
「セックス? これから? いいわよ♪」というような
女の子だけが住む夢の王国があるのか???



てなことを考えながら電車のシートに揺られていた。

ふとみると、ドア近くに
グレーのミニスカートをはいた女の子が立ってる。
細い足に膝下までの黒いブーツ。ヒールが細い。
白いコート。ショートカット。黒目勝ちの瞳。長いまつげ。
高校生かな。となりにいる母親としゃべっている。

あの子も、誰かとセックスしたりするんだろうか。

駅について、ひとが乗り込んでくる。
オレのとなりにスリムなお姉さんがすわった。
デニムが脚線美を強調してる。モデルさんみたいだ。
先がワニの口みたいに細くなった靴。
衿にフェイクファーみたいなのがついたジャケット。
落ちついた印象の横顔。

このひとも、今夜どこかの男と一緒のベッドに入るんだろうか。



そう、たぶん、そのとおり。
だからなんだというのだ。


なんだというのでしょう。
自分でもわからん。


ああそうか。
こういう悶々とした気持ちが、また
素人モノエロサイトに向かわせるのだな。



カメ子のこと 過去編 その1

昔の彼女がメールをよこしてきて
結婚したから結婚祝いになにかおごれと言う。

なんでやねん。

あ、この「昔の彼女」というのは
このブログで何度か書いている「あのひと」とは別人です。

区別するために、仮にカメ子としておこう。
出逢ったとき、
お互いカメラを持っていたので。

オレはボーナスで一眼レフを買ったばかりだった。
そりゃもう新しいおもちゃを手にした子どもの気分で
初夏の週末、ひとりで町中に出かけて
買い物している人たちとか、電柱とか、壁に描かれたグラフィティとか
目につくものを片っ端から撮っていた。
レンズ越しに見る世界っていうのはそれだけで面白いモノで
またあのカシャッというシャッター音が心地いいもんだから
何百枚でも撮っていられそうだったんだけど
そのうち日も傾いてきたし疲れたし、そろそろ帰ろうと
私鉄の小さな駅まで来たところ
駅前のATMコーナーの前に座り込んでる女の子がいた。
ショートカットで小柄で、どんぐりみたいな目をしていて
オレと同じように首からカメラを下げている。
それがカメ子。


アナ・トレント

年上の友人・K氏と飲みに行く。
K氏と私の共通項は……ロリ好きおやじ。
あーあ言っちゃったよ。

K氏いわく
「アナ・トレントは神。
ナタリー・ポートマンがどんなにがんばろうとも、
アナ・トレントが神」

全ロリコン必見の映画「ミツバチのささやき」はもちろんのこと
「カラスの飼育」も捨てがたい、だそうで。

そんなK氏に諸手をあげてリスペクト。

ひとめぼれ

こないだ不動産屋に行ったと書きましたが

そう。引っ越しをします。
2年ほどパラサイトシングルをやってましたが
やはり、このままではいけないと思い、
ひとり暮らしに戻ることにしました。賃貸ですけど。


新しい住みかは駅前3分。
鉄筋鉄骨コンクリートマンションの7階。
屋上に小さなプール付き。

ただし築30年。

完成当時は高級マンションだったようですが
いまやかなり怪しげな物件と化しています。

不動産屋で最初に案内されたのがこの部屋だったのですが
あまりのインパクトに思わず住みたくなってしまい
そのあとどんな部屋を紹介されても
もはや目にはいらない。

店のオヤジがほかの部屋を熱心に薦めるのも聞かず
「第一印象で決めてました」とばかりに
築30年ちゃんに契約してしまいました。


優柔不断なくせに、時に思いつきで行動する。
我ながら厄介な性格。


ああ、だから年中後悔してるのか。

身も心も(byダウンタウンブギウギバンド)

あのひとにメールして

花粉症の話を書いてたら

 

「健康ですか? からだもこころも」

という短い返事がきた。

 

「あのひと」というのは昔の恋人で、いまは人妻で、一児の母。

 電車で2時間くらい離れた町に住んでいる。

 

健康ねえ。

 

からだ…最近とんと朝立ちしなくなりました。

      少子(種)化問題が深刻化しています。

こころ…8年も前に別れた女のことをいまだに引きずっています。

 

などと書くわけにもいかず

「まあぼちぼち」

とだけ、返信しておいた。

 

 

 

 

濡れ濡れ

花粉症ビギナーである。

 

生まれて初めて、

花粉症マスクというやつをして通勤している。

あのカラス天狗みたいな、

鼻からあごの下まですっぽり収まるやつ。

 

で、つけたまま

電車のなかでうっかりうたたねしてしまった。

 

はっと気づいたときには

マスクとあごの間によだれの水たまりができていた。

あごが自分のよだれに浸っておる。

 

 

 

これはあれだな、

少し前にこのブログで

「花粉症がひどいときにセックスすると気持ちいいらしい。

少しあこがれる」

などと書いた、そのバチがあたったんだな。