1.  伐採するエリアについて

昨年(2025年)10月より実家の荒れ地の開拓を始めました

8800㎡(2500坪)のうち3/1は畑として作物を栽培していた場所(航空写真中央部)で、セイタカアワダチソウやスギナの根がはってはいたものの、スコップで掘り返してすぐに畑に復元できました

厄介なのは南側(航空写真上部)で全体の約3/1を占める篠(しの)が密生するエリアと残り3/1を占める北側(航空写真下部 )の竹林エリアです

約3ヶ月かけて篠を刈り終えた後、いよいよ竹林の撤去に取り掛かりました

【航空写真(イメージ)】


2.竹林の状態

竹林エリアは地目がそもそも「山林」となっていることや、孟宗竹が中国から輸入されたのが江戸時代であることから考えて、江戸から明治にかけて植えられたものと推定されます

孟宗竹は、高さ20メートル、直径20cmに及ぶ竹の中でも大型な種類で、本数は正確には数えていませんが優に1500本はあります


孟宗竹は60年に一度開花し、花をつけた後は一斉に枯死すると言われていますが残念ながらそれを待つ余裕はありません

竹の根はどんどん伸びてエリアを広げており、畑や隣の民家の裏庭も浸食をはじめています

一刻の猶予もない状態です

3.竹を切るための道具を揃える


竹を切るための道具はYouTube動画などを参考にしながら写真左側から、レシプロソー(電動ノコギリ)、竹切り用のノコギリ、枝打ち用のナタ、防振手袋、太枝切狭などを揃えました

防振手袋はすでに篠(しの)の伐採が終った時点で発症していた腱鞘炎の対応として購入しましたが、それ以外は実家の倉庫にあったものです

YouTube動画ではチェーンソーを使っている動画も多くありましたが、竹は繊維質なため、思ったよりチェーンが食い込まず、高性能な機種でないと難しいと感じました

対してレシプロソー(電動ノコギリ)は竹への食い込みが良く、比較的に振動も少ないので、身体への負担が少なく感じます

レシプロソーでだいたいの用は足りますが、予備として竹切り専用のノコギリもあると便利です
竹の稈は中が空洞なので少量であれば楽にきれます
早朝など大きな音が出せないときに便利です

ナタと太枝切鋏は枝打ち用に用意しました
竹を倒すと枝が場所を取るので倒木後の枝打ちは必須です
初めはナタを主に使用していましたが、腱鞘炎に響くので太枝切鋏に途中から切り替えました

4.最強の味方「チルホール」

20mもの高さがある孟宗竹を倒すには原則的には重心の傾きをよく見て、倒れそうな方向の反対側からレシプロソーの刃を入れて自然に倒していくのがセオリーですが、建物や道路に面している場所などでは自然に倒れる方向とは別の方向に倒す必要が出てきます

木を倒す場合であれば受け口を作って倒す方向をコントロールする動画もYouTubeでたくさんUPされていましたが、竹においてはこの方法は幹が空洞なせいか、上手く作用しませんでした

他にも切断面を水平ではなく斜めになるように切って倒す方向をコントロールする方法も紹介されていましたが、このやり方では傾いた竹の圧力が切り口にかかって刃が動かなくなるケースが頻発しました
切断面も尖って危険なので、竹の斜め切りは偽情報と判断して断念しました



試行錯誤の末にたどり着いたのが、「チルホール」と呼ばれる手動式のウィンチを使う方法です

実家の倉庫には無かったので、Amazonで¥13,000程度で購入しました



使い方は、まずはワイヤーの一方を竹の稈に専用ロープで括りつけ、もう一方をチルホールに通します

後は竹を倒したい方向にある切り株などを見つけてチルホールを固定します

チルホールのハンドル棒を持ってレバーを前後に動かすとロープが数センチだけ引っ張られます

この操作を何度も繰り返すことにより、ロープで引っ張られた方向へ竹が傾き出します

800kgまで引っ張れるので、そのまま続ければチルホールのみで竹を強引に引き倒すことも可能なのですが効率は悪いし体力も消耗します
ある程度まで引っ張った状態でレシプロソーで切断することにしました


切断面はお世辞にも綺麗とは言えませんが、かなり正確に倒れる方向が予想できるので安全に倒すことができます

5. 秘技「1メートル切り」の真偽について

竹を切る人の間では、高さ1m位を残してきる「1メートル切り」という謎の技術が実しやかに囁かれています

竹は1メートル残して切断すると切られたことを認識できず、春になると地下茎に蓄えられた養分を竹に送り続けるので次第に弱くなり根から枯らすことができると言われています

私は今後の草刈りの際の邪魔になるので10cmぐらいできりましたが、切り口からぶくぶくとアブクのような蜜が溢れていましたので別に10cmでもいい気がします

1メートル切りをした竹は1〜3年たつと根が腐ってポロっと手で抜くことができるようになるので、時間の余裕ががあれば試してみる価値はあると思います


6.伐採後の対応



筍が生える前に終わらせたかったのですが、5月一杯かかってようやくきり終えました

およそ5カ月かかりました

地上部分の竹は全て切ったとはいえ、地下茎は残っているので筍がまだ出るのではないかと期待していましたが、残念ながら食用になるような太い筍はほとんど出ませんでした

筍とはこれでお別れです

但し、細長い筍は大量に発生しますので見つけ次第大きくならないうちに刈り取っていきます

孟宗竹は2〜3ヶ月で高さ20メートルに達する恐るべき成長スピードを持っているので、油断するとあっという間に竹林が復活してしまいます

夏の間は地下茎から出てくる細い長い竹との戦いになりそうです




大量の竹竿が発生しましたが、捨てるにしてもチップにするにしても量が半端ないので、柵や支柱などに多少使って残りはこのまま放置して腐るのを気長に待つしかないのかなと思案中です