親睦を深めるためのお喋りやゲームをしました

私が部長をした時の鳥取大学マンドリンクラブは最大部員数80名を数え部員と部員の間の関わりを滑らかに保つことは大変重要なことでした。

素人の集まりでできたオーケストラと言ってもみんなで一つの音楽を作るわけですからけんか腰ではもちろん駄目です。お互いをしっかり理解して支え合わなければいい音楽はできません。

練習が終わったあと幹事(執行役員の呼び名)が適当な人数の班分けをします。班ごとにその中の誰かの下宿に移動してお菓子を食べながらワイワイガヤガヤ喋るのです。班分けの際に気になることは、同じ班のメンバーの中にリーダーシップを取れる人がいるかどうかです。

引っ張っていく事のできる人がいないと、その班の集会はお通夜のような暗い集まりになってしまう可能性があります。

苦手な人間関係もこなせるようになりました

私は大学に入るまで、自分では人の和の中心にはなれないキャラだと思っていたのではじめのうちこの班分けミーティングが苦手でした。でも、何回か回数を重ねていくうちに鍛えられてなんとか場を取り持つことができるようになりました。

お喋りだけじゃなくて、色々なゲームもおぼえました。このような体験は、あとになって高校の教師になったとき大変役に立ちました。例えば、修学旅行のクラスレクレーションなどを生徒の委員に指導するときなどもう朝飯前の気分で取り組めたものです。

この一つをとっても、学生時代のサークル活動というものに育ててもらったなあと感慨深いものがあります。

 

 

ありがとうの一言が言えなかった

一人でいるのが好きな暗い高校生だった。

本気で勉強しなかったから当然のように浪人した。

一年間真面目に勉強した。

それこそ、脇目もふらずという感じで。

予備校も終わる頃、ある雨の日

傘を忘れて濡れて歩いてたら、どうやら同じ予備校の

生徒らしい女の子がそっと傘を着せてくれた。

嬉しかったけど、恥ずかしくて黙っていた。

大学に合格して、傘のお礼を言おうと思ってその女の子を探した。

見つからなかった。

周りがみんな偉く見える

自分の高校生の頃を振り返ると

実に鬱屈していたなと思う。

全てに渡って自信がない。

周りが全て偉く見える。

自分は本当にだめなんじゃないかと思っていた。

大人になって感じるけど

自信たっぷりの人がいるよね

でも、この人にもきっと人に言えない悩みがあるんだ。

と、こんなふうなことを『自信たっぷりさん』を見ながら思っている。