以前、マグロキャスティングの乗り合い船で、人生で1番の辛い思いをした。
【タックルデータ】
ロッド:オシアプラッガー リミテッド S82XH
リール:ツインパワーSW 14000XG
ライン:X-braid オムニウムX8 アップグレード PE6号
リーダー:バリバス ナイロン120lb
それはマグロとの戦い。
奴らはデカい。
そして超重量級。
俺は舐めてた。舐め腐ってた(笑)
『津軽海峡のクロマグロじゃなきゃ楽にあがんだろ。』みたいなw
自分は筋肉質だと自信があって、体重73キロなら負けねーべって思ってた。
しかし乗り合い船というのは出来るだけ早く釣り上げないといけない。
中乗りさんがドラグを締めに来る。
『締め過ぎなんだよ!これは無理だろ!』って心の中ですげぇ思ってた。
ミヨシでヒットしたんだけど、左舷側のトモまで移動して、またミヨシに戻ってはと主導権を魚に握られていた。
頑張ってリールを数十メーター巻いてマグロを引き寄せることが出来ても、時間が経つにつれ体力が結構なスピードで消耗していく。
例えると、、
始めスーパーサイヤ人くらいあった俺の腕のパワーは、サイバイマンにやられたヤムチャくらいのパワーになっていた。
いや、それだと死んでるか。でもそんな感じw
そして呆れた船長がファイトを代わってくれて、交替した瞬間フックオフ。
ロッドを渡す時のテンション抜けのせいで逃げられた。
船長は、「あっ!ごめん!」って言ってきたけど、全然OKノープロブレム。
格闘中は、『もうやめたいよ~、どうにか魚の口からフックが外れてくれ〜。』とメンタルも超やられてて、メチャクチャしんどかった。
下半身は色んなところにぶつけたからアザだらけで、腕もタバコを吸うことさえしんどくなってた。
船に乗ってるみんなが俺の為だけに炎天下の船の上で30〜40分待っていた。
今思い出してみると、俺がヒットした後もみんな投げ続けていたから、50分くらいファイトしていたと思う。
思ったんだけど、マグロキャスティング船は乗ったらすぐに仲間を作って、事前に助け合おうと話しておくことが大事だと思った。
と前置きが長くなってしまったが、あれ以来俺は筋トレをしている。
9キロのダンベルを2つ買い、色んな角度で持ち上げている。
マグロと格闘しているロッドを持ち上げる様に。
他には、懸垂、スクワット、背筋、腹筋、腕立て。
マグロと格闘していて大事だと思った事は、とりあえず先ずは腕。
中乗りにドラグを締められると、筋トレしていない腕はすぐに使い物にならなくなる。
腕を伸ばし気味でただロッド持ってるだけなのに、関節付近が伸ばされて腕に力を入れることが出来なくなっていた。
あと、マジで腰。
ポンピングしてると腰が途中からヤバいぐらい痛くなる。
男として情け無いくらい腰がヘナチョコになる。
その為ファイトスタイルを変えるべく、スクワット練習もマジで大事。
ポンピングは、ロッドを下げるっていうかしゃがんで巻き取らないと腰をやってしまう。
大事な夜に腰が使えなくなる。
釣具屋のにいちゃんに聞いた話なんだけど、素人のプロレスラーがマグロを釣ろうとすると数十分と持たないらしい。
力に頼り切ってスタミナがなくなるらしい。
しかし、短時間で釣り上げなければならない乗り合い船の場合は、ある程度の力が無いとマジできつい。
中学校の部活の練習をはるかに超えるきつさ。もう生き地獄。
中乗りさんにドラグ締めまくられたら、道具を海に落としちゃう可能性だってあるし。
今年は子供が産まれたという事で、電波の繋がらない船遊びはやめといたけど、2025はまたマグロに挑戦してみようと思う。
そんな俺は日々トレーニングに励んでいる。
そして妄想は続く…
男!マグロ!一本釣り!
林あさ美