カッパのラッパ
ある日僕は見たのさ
夕暮れ間近の
村の下の川原で
何かが聞こえた
どこで鳴っているのか
何が鳴っているのか
僕は川の向こうで
座る奴を見つけた
カッパがラッパ吹いている
雑な音で吹いている
カッパは僕に気づいて
慌てて逃げて行った
一度だけじゃないんだ
明るい月夜に
僕がトイレに行くと
窓の外で
何かが動いている
庭の畑の中
ソイツが振り返ると
見たことある頭
カッパが菜っ葉食っている
お口いっぱい食っている
カッパは食い終わると
何かに火を付けた
煙が上がる
カッパがハッパ吸っている
乙な顔で吸っている
カッパは僕に気づいて
慌てて逃げて行った
次の朝に菜っ葉を
取りに行ったら
そこに残された
古いカッパのラッパ
