冬休みも終わって今日から3学期。


休み明けでどうだろう・・・

学校は行けるだろうか・・・


と少し心配だったけど、夏休み明けの様な心配はなかった。


とっても小さいおにぎりを3つ食べて、歯磨き、着替え、セット(髪)をすまし

準備オッケー。

いつものふうちゃんと変わらない。


『なみちゃん。朝ごはん食べた?』

『今日ゴミの日よ~』

『あっ!靴下はいてなかった~!』


と会話も普通。


家を出て手をつないで学校まで走った。

『寒いね!寒いね!』

といいながらふうちゃんは私のポケットに手を入れてきたり、抱きついて走ったり。

学校までの間たくさん笑ったけど私の心の中には少しの不安はあった。


学校に着いたとき、校長先生はいなかった。

きっと始業式の準備で忙しいんだろう。

ふうちゃんは一人で行けるか。

帰る・・・っていいださないか。

泣き出すんじゃないか。

そう思いながら

『ふうちゃん、いってらっしゃい!』

というと、恥ずかしそうな悲しそうななんとも言えない笑顔で私を見ながら

ポケットに手を入れてくる。

『大丈夫よ!大丈夫!』


離れるまで3分くらいかかったと思う。

ふうちゃんはゆっくりゆっくり歩いて下駄箱に向かって歩いていった。


小さな体に大きなランドセル。

体操服を入れた袋。

シューズ袋。

お道具袋。

給食袋。

図書の本を入れる袋。

たくさんの荷物を持って行く姿がたまらなく愛おしく見えた。

私はふうちゃんが見えなくなっても少しの間、門の前に立っていた。


『大丈夫よ!ふうちゃん!ガンバレ!!』