中井美穂さんが、2月15日放送 「 徹子の部屋 」 に出演の際、

「 人工肛門 」 をつけていたことを告白されました。



ネットニュースで知り、驚いてすぐに youtube で

中井美穂さんの出られた徹子の部屋を観てみました。

2003年の画像が出ましたが、当時人工肛門をつけて 

お仕事をされていたそうです。

どれだけ、ご苦労されたことか。。。




以前、週刊誌やネット上の情報で、2002年に

中井美穂さんが、子宮筋腫の手術の際に腸を傷つけられるミスをされた…

いわゆる医療事故で、子供が産めない体になったとありましたが、

その後も、お元気そうにテレビに出ていらしたので、

腸を切られたのは、ただの噂なのかと思っていました・・・。





徹子さんに聞かれると中井さんは、少し しどろもどろしながら、

「 腸が破れるという病気になりまして・・・ 」

その処置の為に一時的に人工肛門をつけたと、話されています。

子宮筋腫の手術の際に・・・ ということは一切触れずに

大腸に穴があいて、ストーマ(人工肛門)を1年間つけていたことを話していました。




わたしと似たような状況です。

わたしの場合、卵巣嚢腫の腹腔鏡下手術の際に小腸を切られてしまい

小腸から出た便の内容物・・・大腸菌などで腹膜炎をおこし死にかけました。





手術前、医師からは 

「 小腸に穴が開いていれば、その箇所だけの切除で済みますが

  もしも、大腸に穴が開いていれば人工肛門になります。

  ただ、一生ということではなく、1年程で再手術をすれば人工肛門は外せます。」

  ・・・と、ベッドで横たわり息も絶え絶えの状況の中、説明を受けました。




手術で、お腹を開いてみなければ分からない中、

わたしは小腸だったため、人工肛門をつけずに済み

中井さんは、大腸を傷つけられたため、人工肛門に。




医療事故後、何度も何度も考えました。

もしも、大腸を切られていて、人工肛門だったら・・・と。

きっと、精神状態はボロボロになり、おかしくなっていたと思います。

医療事故で、腹膜炎を2日間も放置され、死にかけて

入院中は、院内感染にもあいました。

そのため、30cmの傷口は開放創でパックリ開いて腐りかけ、膿が溢れ出る毎日。

腹水・肺水・胸水が溜まりまくり、全身をバッドで殴られたような激痛に高熱。

それだけ症状が悪かったため、予後も悪く6回も手術をする羽目に。。。

もし、大腸を傷つけられ人工肛門になっていたら

更に、もう一回手術回数がプラスされることになります。

医療事故前に卵巣破裂&腹膜炎で1度手術をしているので、

現在までに7回の手術 ・ 2回の腹膜炎をしています。

人工肛門をつけていたら、8回になっていました。

その状況が訪れていたら、確実に精神錯乱状態になっていたことでしょう。





人工肛門(ストーマ)には 「 溜める 」 という機能はなく、

肛門を開閉する筋肉である肛門括約筋がないため

排泄のコントロールがきかないそうです。

ストーマからもれてしまう臭いやガス音にも悩まされ、

精神的にかなりやられてしまったと、

以前、腸の病気の患者会で知り合ったストーマをつけていた方に聞きました。

彼女の場合は、大腸がんで1年間ストーマをつけていましたが

1年後に外す手術をして、その後 元気にしていらっしゃいます。

以前、一緒に温泉旅行に行き、ストーマの傷跡や腹部の傷跡も見せてもらいました。

わたしの傷口も見てもらい、お互いに良く頑張ったねビックリマーク

誉めあったのが懐かしいです。(*^^*ゞ




中井さんの場合、筋腫の手術の際に大腸を切られましたが、

すぐに再手術となり 人工肛門を1年間装着。

大腸がんの知人同様、1年後に人工肛門を外す手術をして

その後は全快し、元気になられたようです。

今も、映像を見ているとお元気そうですね。

ストーマをつけていた1年間は辛かったと思いますが、

それを乗り越えた今、確実に成長を遂げ、生きる強さ ・ 優しさ ・ 楽しみを

見出されたのではないでしょうか。




わたしの場合、卵巣嚢腫の手術の際に小腸を切られ、2日間放置されました。

1度 腹膜炎は体験していたので、腹膜炎ではないでしょうか?と訴えたのに、

「 違うでしょう 」 と、土・日の2日間放置されたのですむかっ

普通は死んでいる症例で、奇跡的に生き延びたものの

今も後遺症や免疫力・体力の低下により、普通の生活は送れずにいます。




大腸で人工肛門になってしまい アンラッキー、

小腸で人工肛門にならずに ラッキーではなく、

例え、人工肛門を1年間つけることになってしまったとしても、

その時の適切な処置や再手術の早さで、中井さんとわたしのように

大きくその後の生活が変わってしまいます。

それだけ、腸液流出による 汎発性腹膜炎 は命に関わるため、

一刻も早い腹腔内洗浄と腸穿孔部切除手術の処置が必要となるのです。





腹膜炎とは、その経過から ① 急性腹膜炎 ② 慢性腹膜炎 に分類され
更に、① 急性腹膜炎 には、汎発性腹膜炎限局性腹膜炎 があります。
  
◆汎発性(はんぱつせい)腹膜炎
 腹腔内の広い範囲に炎症が広がると、腹膜から毒素が吸収され、
 重症化して循環不全、呼吸不全などが起こり、
 生命に関わる重篤な状態となります。

◆限局性(げんきょくせい)腹膜炎
 汎発性腹膜炎と同様の原因で腹膜炎が起こりますが、
 周囲の臓器の癒着によって炎症が腹腔内の一部にとどまったものです。

腸の穿孔(せんこう:穴があくこと)による腹膜炎の場合、
細菌が便とともに腹腔内に流れ出し高熱とともに
腹部全体が板のように硬くなり、全身状態も急速に悪化します。
生命を失う危険性が高く、大腸穿孔の場合は人工肛門装着の可能性がある。





中井さんは、大腸がんの啓発(ブルーリボン)運動を行っていたようですが、

徹子の部屋を見るまで、全く知りませんでした。

ご自身の体験を生かし、病気で苦しんでいる方々の力になっている姿が

素敵すぎて眩しく見えます。

わたしは、誰かの力になれるかな。。。 何が出来るかな。。。(^^;)



  出典 : ブルーリボンキャンペーン  



2003年から13年が経ち、中井さんの中で区切りがついたのかもしれません。

少し気持ちが落ち着かれたのかな・・・。

わたしも、医療事故から10年が経った昨年、やっと一区切りがついて

完璧ではないものの、だいぶ気持ちが落ち着きました。

いつか、中井さんと医療事故の大変さや辛さについて

語り合える日がきてくれたら嬉しいなぁ。(*^^*)





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