ある知り合いの男性のお話です。
彼は、定職につくこともなく毎日を過ごしていました。
時には、女性の家に上がりこむなどということもあったようで、私はひそかに「ひどい人だなあ」なんて感じることもあったのです。

何らかの原因で仕事やアルバイトができないのならまだしも、健康な状態なのにそんな日々を過ごしているなんてと感じていました。
それからは、そんな彼とも疎遠になっていたのですがつい先日偶然に会ったのです。
まず違うなと思ったのは見た目の印象。
とても清潔感が出ていたんです。
そして会話をかわすと、その話し方もしっかりしているような気がしました。

少し話を進めてみると、どうやら彼は転身を遂げたらしいのです。
何でも、アルバイトを始めたという事。
しかも、夜勤で週に5回の7時間勤務。
かなり大変なことと思います。
しかし彼は働いている自分に自信を持っている様子でしたし、これからも頑張りたいとの事。
人ってこんなに変わるんだなと思いました。
と、同時に、アルバイトをすることでここまでしっかりと地に足がついた生活ができるものなのだと改めて感じました。

お小遣い稼ぎにももちろんですが、このように人の心もアルバイトで入れ替えることができるものなんですね。
アルバイトを初めてしようと思ったのは、高校を卒業してからのことでした。
高校在籍中は、校則でアルバイトが禁止になっていたこともあり一切出来なかったのです。
「働く」ということに興味も憧れのようなものもありましたので探してみることに。

その当時は、専門雑誌などを見て探すのではなく「歩いていけるところ」を中心に探していました。
そうして見つけたのが個人経営の焼肉店だったのです。

店そのものがさほど大きくないことなどもあり初心者の私でも働けるのではないか・歩いていけるから疲れも感じにくいのではないかと思ったのです。
この考えは間違いではないと思うのですが、実際に働いてみて思ったのは「私には合わないかな」ということでした。

やはり、どんなに文字上での条件が自分自身にぴったりでも必ず合うとは限らないものですよね。
もっと職務内容の詳細などをチェックすればよかったと思ったことを今でも覚えています。

結局、その焼肉店は長続きしませんでした。
後に、吟味して選んだ整形外科でアルバイトをすることとなったのですがそちらでは就職が決まるまで数年お世話になりました。
合う・合わないということを判断していくことによって良い職場に恵まれるものですね。