企画意図

青春

青春は人生で最も美しい時代だ。

しかし、大韓民国で暮らす若者たちは、大多数が苦しい生活を送っている。

現実と理想の乖離感。

私よりも多くのものを持っている者に対する相対的剥奪感。

人に後れを取ったらどうしようという焦り。

もっと上に上がろうとする弱い心を誘惑する悪い大人たち。

それにもかかわらず、彼らは美しい。

誰よりも大変な人生を生きているけど

誰よりももっと熱心に生きていくサニョンを通じて

相変わらず青春は美しいということを見せようとする。

大人

成長して自分の仕事に責任を持てる人を指す言葉｢大人｣。

大人なら誰でも社会的年齢と地位にふさわしい成熟した人生を送っているのだろうか。

いつのまにか思わず大人になってしまったヘサン。

社会的地位、財産など外見は成熟しているが、

過去の記憶につかまってまだ実っていないヘサンが、

成長して真の大人になっていく過程を描いてみようと思う。

わが民族のアイデンティティ、民俗学

私たちの伝承文化を研究する学問、民俗学。

説話、ことわざ、歳時風俗※1、民謡、巫俗信仰など生活像を研究する民俗学は

ある意味、時代の生活ぶりを垣間見ることができる鏡だ。

文化財研究より大げさではないかもしれないし

歴史より小さい話かもしれませんが、

当時の民衆の暮らしがどうだったのか

それで私たちがどんな人生を受け継いだのか分かるようにしてくれる。

そのような民俗学を通じて、クムチュル※2、甕※3、味噌、引っ越し祝いの風俗、伏日※4などの

周りで簡単に接することができるものについて

由来あるいは始まりに接近してみようと思う。

金

｢優しい親より金持ちの親がもっと好きだ。｣

｢お金があるからといって幸せなわけではないが、幸せになるためにはお金が必要だ。｣

学歴、就職、外見、健康。

お金なら何でもできる黄金万能主義の世の中に

望むお金を持てる機会が与えられて

その代わり、最も重要なことをあきらめなければならないなら、どんな選択をするだろうか。

人生の重要な分かれ道に立った二人の主人公の選択を通じて

この時代のお金の意味について考えてみようと思う。

※1 歳時風俗･･･毎年一定の時期に繰り返される週期伝承の儀礼的な風俗。

※2 クムチュル(금줄)･･･赤ちゃんが生まれたら玄関先に男なら赤い唐辛子と炭、女なら炭をわらで結んだ飾りを飾って近所の人に子どもの誕生を知らせる風習

※3 甕･･･味噌やキムチを入れる、昔ながらの甕。韓国では屋上や庭先に並んでいる。

※4 伏日･･･夏の暑さの厳しい時期で暑気払いとして滋養食を食べる日。

人物関係図

登場人物紹介

ク・サンニョン (キム・テリ)

구산영 (김태리)

戊寅年、寅年、 25歳、女

｢平凡な人生｣が夢のN年目の公試生。

ただ9級公務員合格だけが、人生の希望であり目標。

公務員さえ合格すれば他の人が行く美味しい店に一度行ってみるのが夢である、

25歳ク・サニョン。

しかし鷺梁津(ノリャンジン)※5には足も踏み入れたことのない、晝耕夜讀※6型人間だ。

同年代の会社員がオフィスルックを着て首に社員証をかけている時、

ヘルメント姿でカードリーダーと配達料理を持ち歩いている。

最初からバイトと共生したわけではない。

仕事のない母親に代わって自給自足しなければならなかった日々が今まで続いただけだ。しかし、幼い頃に亡くなった父親に代わって一人で寂しく娘を育てた母親のことを考えると、胸が熱くなる。そのため、サニョンは365日、いつも熱心に生きるしかない。

周りによく見かける卑怯な人々。怠け者を見ながら、サニョンは自負心を持つ。お金も仕事もないけど、それでも私はいい人だという自負心。いつも最善を尽くして暮らし、どんなに疲れていても他人に礼儀をわきまえた。身の程にあふれる物を欲しがったこともなく、自分の力で堂々とお金を稼いできたし、誰かにはいつも必要な人だった。

小さいながらも素朴な、平凡な人生を夢見る良い人、サニョンに平凡ではないことが発生する。父親の遺品を受け取った後、死亡現場でサニョンの指紋がしきりに発見されるのだ。幽霊を見るある男は、私の欲求が悪鬼を抱いているという荒唐無稽なことを言う。鬼なんて信じなかったが、だんだん変わっていく自分の姿に戸惑う。

嘘、貪欲、嫉妬···.. 自分の中に隠されていたまた別の自分の姿が信じられないサニョン。それだけではない。徐々に死が近づいていく。私が愛する人たち。家族、友達の命も危ない···

サニョンはますます自分自身を恐れ始める。

※5 鷺梁津･･･大学入試や、公務員試験、 各種資格を取るための塾が密集している地域

※6 晝耕夜讀･･･昼は働き、夜は勉強をする

ヨム・ヘサン (オ・ジョンセ)

염해상 (오정세)

癸亥年、亥年、40歳、男

いつもどこか空中を凝視している視線と365日暗い服だけを羽織るミステリーな男。

ブランドスーツと時計、高級外車、そして高級住宅まで、裕福な家庭の一人息子として生まれ、教授の給料では不可能な財力を持っている。

幼い頃から鬼と神を見ることができた。誰かの顔からにじみ出る赤い染み。窓ガラスに現れて消える手跡、学校の運動場の上をうろつく足跡。主人と違う形をした影。

ヘサンの目で見る世の中には、私たちとは異なる存在があまりにも多かった。最初は彼らが怖くて見えないふり、知らないふりをしたが、必ず探さなければならない存在を探すために彼らに執着するようになった。

教会、聖堂、お寺。宗教という宗教はすべてのぞき込んで図書館の関連図書を読み漁り、民俗学という学問でかすかにその答えを見つけてハマった。

誰も行かない、皆死んでいく村まで行って地域調査を日常的に行うのは常で、全国の廃家、家の敷地、発掘現場、宮と陵、骨董品店などを訪ね全国各地を訪れた。そのように知り合った大多数の幽霊たちは善良な善神、先祖神か行く道に迷った哀れな存在たち。あるいは人にいたずらばかりして逃げる雑神たちだった。

そんなある日、あいつがついにヘサンの目の前に現れた。

ク・サニョンという女の子に乗ったまま...

数十年前、の母親を殺したまさにその悪鬼だ。

幼い頃、ヘサンの目の前で赤い子犬を手にして死んだ母親。

その時、初めてその悪鬼に向き合った。

髪をほどいた黒影。

人々を殺しながらますます大きくなっていく悪鬼を山影と追いかけていたところ

衝撃的な事実を知り、茫然自失する。

イ・ホンセ (ホン・ギョン)

이홍새 (홍경)

丙子年、子年、27歳、男

ソウル庁強力犯罪捜査隊警部補であり、本人の口から｢警察隊首席｣という言葉を口にするほど、俺は偉そうな感じで生きる自己愛のラスボス。

ホンセがこんなに遥かに偉そうにする理由は、まずは元々きれいなことが言えない性格だから、2番目はホンセが負けたら両親が負けるから。一度も豊かに暮らしたことがないけど、一生懸命生きてきた両親。一日中大変な仕事をして帰ってくると、勉強するホンセの後ろ姿を見るのが楽しみだ。いつも一番良い食べ物は｢大事な事をする人｣が食べなければならず、良い服も｢どこから出てきたのか分からない一番素敵な息子｣に着せる両親を心から愛しているが、その期待がいつからかホンセの後ろに見えない荷物のように積もっていった。その期待に背くことはできない。

ただそのような事件ではなく、本当にもっともらしい事件を解決して特進し、しっかりと最年少の警察庁長になるという青雲※7の夢を抱いてソウル庁強力犯罪捜査隊に入ってくるホンセ。彼の行く手を阻むのはパートナームンチュンだ。刑事課のへぼ巫女というニックネームらしく、非常に不思議な事件だけを選んで捜査するムンチュン。どうしてもムンチュンという障害物を避けて昇進のために努力するが、サニョン、ヘサンと絡むようになり、見ても信じられない事件に巻き込まれることになる。

他の刑事たちがホンセを刑事課のへぼ巫女ジュニアと呼び始めた。いつも自信に満ちていたホンセの青春はますますこじれていく。

※7 青雲･･･立身出世しようとすること

ナ・ビョンヒ (キム・ヘスク)

나병희 (김해숙)

丁丑年、丑年、86歳、女

ヘサンの祖母であり、ジュンヒョンキャピタル代表。

豪華な邸宅で外部から完全に断絶したまま暮らしている。

目的のために手段と方法を選ばない冷血漢。

孫で唯一の血筋であるヘサンにも容赦ない。

ユン・ギョンムン (パク・ジヨン)

윤경문 (박지영)

戊申年、申年、55歳、女

子供の頃、情深い田舎町で生まれ育った。

渓谷で魚を捕ること、田畑を耕すこと、子牛の出産を助けること、

おばあちゃんたちの話を聞いてあげるのは本当に自信があるけど

学校の勉強はどうもままならなかった。

狂ったように大学入試に没頭して死守まで挑戦してみましたが

とんでもない成績で落ちた。

落胆して故郷の村に帰った時

地域調査に来た民俗学科教授のガンモに会い

一目惚れして追い回り、結婚までゴールインした。

最初はすべてが良かった。

ぶっきらぼうだけど他の所をよそ見せず

研究だけに専念するガンモが格好よくて、

冷たいけどおしゃれそうなガンモのお母さん、ソンナンに似たかったけど、

サニョンが5歳になった年、追われるようにその家を飛び出す。

ソ・ムンチュン (キム・ウォネ)

서문춘 (김원해)

己酉年、酉年、54歳、男

引退を控えたベテラン、強力犯罪捜査隊警部補刑事。

実力が認められ、強力犯罪捜査隊警部補に発令を受けたわけではない。

他人が任せるのが嫌な未解決事件を任せる人が必要だっただけだ。

一度も能力を認められたことがない。

だからといって実力がないわけではない。

事毎が遅くて慎重だ。

どんなに小さいものでも軽々しく見過ごさない。

なので人が見つけられない手がかりを見つけたりもするが

認められることに関心がないため、毎回手柄を奪われるのが常だ。

若い頃、妻と死別した後、ずっと一人だった。

そんな彼にとって家族のような存在はヘサン。

彼が引き受けた最初の殺人事件の遺族だ。

まだ未解決のその事件が

いつも心にこぶのように残っている。

それで彼の机の引き出しには奇怪な事件がいっぱいだ。

このような事件の後を追ってみると

その事件の真相を明らかにできるのではないか…

ペク・セミ (ヤン・ヘジ)

백세미 (양혜지)

戊寅年、寅年、25歳、女

サニョンの高校の同級生。

親友の中の親友であり、自称魂の同伴者。

厳しい家庭事情も夢も進路も同じ

サニョンと共に公務員準備中だが、

毎回落ちるのも同じだ。

サニョンに理解しがたいことが起きてから

自分を遠ざけるサニョンに寂しい気持ちを感じていたところ

奇跡的に公務員試験に合格することになる。

どんなことがあっても、いつもサニョンのそばを守ってくれる心強い友達だ。

キム・チウォン (イ・ギュフェ)

김치원 (이규회)

己亥年、亥年、64歳、男

ピョンヒの最側近であり、ジュンヒョンキャピタル副社長。

30年前まではヘサンの家の厄介な仕事を引き受けていた

運転手だった。

どんな仕事でも与えられた仕事なら黙々とやり遂げる誠実さと忠実さを

認められ、今の地位にまで上り詰めた。

ピョンヒに代わって実質的な会社経営を担当しており

依然としてピョンヒの手足になっている。

ク・ガンモ (チン・ソンギュ)

구강모 (진선규)

乙巳年、巳年、58歳、男

サニョンの父で元民俗学科教授。

巫俗信仰の中で特に鬼の研究に没頭したガンモは

学問の域を外れたと非難され

学界では認められなかったが、諦めずに研究を続けた。

そうするうちに地域調査で出会ったギョンムンと結婚して子供を産むことになり

ガンモは不慣れでも優しい夫であり父親になるために努力した。

そんなある日、人生を根こそぎ変えてしまうような試練と

ぶつかることになり、ガンモは取り返しのつかない選択をしてしまう。

※画像は全てSBS公式サイトから引用、翻訳

악귀방송예정 6/23 (금) 밤 10시 첫 방송!

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閲覧ありがとうございました👻

悪鬼 악귀 HP翻訳