大暑（たいしょ)・十二節気

７月２３日ー８月７日頃

ようやく梅雨も明け、大暑は本格的な夏の暑さの始まりの時期なのですが、今年はすでに連日の猛暑日、熱帯夜が続きます。冷房頼りの生活は暑さの不快感はありませんが、やはりどこか気だるさが残ります。ですが、風自体が熱風になっている日中に窓を開けるだけの対応では熱中症だけでなく、暑さに対応するだけで体力が消耗して、何もやる気が起きません。

毎回、二十四節気を紹介するブログでは、それぞれの節気に関連する話題を見つけて、調べ、ご紹介していて、今回は年に4回ある土用の中でも一番重要とされる「夏の土用」をテーマにと考えていましたが、ふと立ち寄った地元金沢八景の神社の敷地内に打ち水のミストを見かけ、子供の頃を思い出し「この暑さと共存するためにできることはないのか」・・調べてみました。

暑さをしのぐ・・、涼を自ら作り出す・・

「打ち水」・・。子供の頃、夏になると朝夕家の周りに水を撒いていたのですが、はじめはすぐに蒸発するものの、徐々に地面が湿り始めると、少し風が吹いていたのを思い出します。これは「気化熱効果」と言って、水は蒸発するときに周りの熱を奪い、そのせいで周辺の温度が下がるそうなのですが、その時に気圧が上がり、水がまかれていない場所(低い方)へ空気が流れるため、風が吹くそうです。炎天下の打ち水はあまりおすすめできませんが、日が陰ってきた夕方などにはいいかもしれません。ベランダでもできるそうなので、熱帯夜までいかない夜などには試してみようと思います。

「すだれ」・・、夏になると田舎から手作りのすだれが届き、毎年父が窓近くに設置していました。すだれがあると、直射日光は部屋に届かず、適当な日陰を窓近くに作ってくれて、窓を開けていても、外から中は見えず、虫が侵入することもありませんでした。今は網戸があり、すだれがなくてもカーテンで十分なのですけど、コンクリートで作られたマンションなどではベランダにすだれをつけて日陰を作るのも一案かもしれません。

「ひんやり寝具」・・最近はひんやりと感じるシーツや枕なども店頭で見かけます。冷房と一緒に使うと、からだを冷やし過ぎてしまうようで、朝起きた時に逆に節々が痛いという経験があるのですけど、上手に活用すると快適な睡眠を得られるのではないかと思います。「アイスノン」や「氷まくら」など、発熱時のお役立ちグッズも、熱帯夜の時などにも活用できるグッズ。頭に使うのではなく、からだのそばに置いておくだけでも、その周辺の温度が下がるので、からだを冷やし過ぎずに快適に眠ることができます。

「行水」・・、暑い夏はとにかく汗をかきます。もちろん汗をかくことは体内に溜まった熱を排出するためにも大切なのですけど、汗をかいた後のべたべたやそこに付着する埃など、さっとでいいので洗ったり、拭ったりするだけで、さっぱりするものです。使い捨ての冷感タオルなどもありますが、シャワーや濡れタオルでふき取った方が毛穴の汚れも取り除くことができるのですっきり感は違います。

出掛ける時用の暑さ対策グッズもいろいろありますし、食材で涼をとったり、スタミナ料理など、調べてみるとたくさん情報がでてきます。どれもここ数年の猛暑日には気休めの “涼” にしかならないのかもしれませんけど、上手に使い分けたり、合わせたりして、今年の夏も過ごせたらと願っています。

２０２１年7月成澤先生のブログです。

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