家族に緊張が走る。
普段は寝て過ごす事が多い律くん。
その律くんが、
下の二人の姿が見えない事を確認し、
おもちゃを選んでいる。
おもちゃを選ぶと、
それを口にくわえて家族の誰かの目の前にやって来て、
ぽとりと落として見つめてくる。
ア・ソ・ン・デ・ヨ のサイン~♪
なので家族は、
自分が選ばれないように律くんと目を合わせないようにしている。
ちなみに、
そんな恐怖のハンカチ落とし的な遊びを私にもしてくれる律くん。
そして私は、
飼い主家族とは違うのだ。
あなたたちとは違うんです!
お昼ご飯を食べている時であっても、
あったかい飲み物を入れてもらったところでも、
律くんファーストで遊びに参加している。
遊び終わった頃にはすっかり冷めきっている食べ物たちではあるが、
そのおかげで超人見知りの律くんが、
家族以外に心を許せる唯一の人間の地位を勝ち取ったのである。