朝晩の寒暖の差が大きくなった10月上旬、

家族と共に高知旅行に出かけた。

全国旅行支援が始まる前だったが、高知県民割と言う自治体割引の恩恵を授かり大変有意義な旅になった。

ホテルの方々の対応、料理、部屋と素晴らしいひとときが過ごせた。

中でも特に気に入ったのがお風呂。

露天風呂から聞こえる川のせせらぎ、野鳥の囀り

癒され過ぎて1時間以上入浴してしまった。

ふと露天風呂の直ぐそばに立つ一本の柿の木。

私はその木の佇まいに魅了され、ほぼ1時間

その外観を眺めていた。

樹齢で言うと30〜40年かな?

表面は苔むし、少し枯れかけながらもしっかりと

渋柿の実を実らせていた、

定石通りならば、実をつける前の8年間しっかり根付いたんだろうなあと思いに耽った。


会社勤めの私は、自分の辿ってきた仕事のサイクルを柿の木の生き方と照らして合わせてみた。

2、3年で上前はねて出世していく桃栗タイプ。

出世キャリア的には申し分ないのだろうが、

収穫即消費の自分主義が全く気に食わない。

私は間違いなく柿タイプ。そうありたい。

しっかりと時間をかけ根付き、ようやく実らせた

実はしっかりさまざまな用途に活かされる。

完熟した柿の実は、市場に出回る価値も当然、

通学路の子供達やカラスや野鳥と相手を選ばす

享受する。干し柿は越冬する事で保存食にもなる。

また柿渋染は染物の際、大量の水も火も使わないSDG'sの極み。私も愛用している。

兎に角、柿の木は持続的に何かに貢献している。

私もこんな仕事を目指したいものだ。


ここで一句

晩秋に

苔生す様や厳かに

渋い実が成り

寒を待ち侘ぶ