日本料理と陰陽五行説
「陰の性質」物質的で固まるエネルギー。ゆっくりしていて、より冷たい性質。
「陽の性質」非物質的でより動きのあるエネルギー。より早く、より温かい性質。
自然界の現象で表すと暗闇や夜、冬は「陰」になり、昼間や夏、日差しは「陽」となる。
身体では、組織、内臓は「陰」でありエネルギーや生命力は「陽」にあたる。
陰陽の心理的な性質は「陰」はより内側にある心理的な性質であり、感情、印象、感覚などに関る。陰は外の物を受け入れる受容の性質が有り観察と許容し適応する。
「陽」は意識に上がってくる志向、分析、論理などに関る。自己を表現するのが「陽」の性質。的確に自己を表現し目的を明確にできる。これらを踏まえて日本料理の包丁、と
陰陽五行説、風水の関係を見ていこう。
和包丁で切るときに意識すること・・・
表面と裏面。和包丁は片刃で、洋包丁は両刃です。
現代でこそ少なくなってきたが、和食の料理人は左利きだと若いころに包丁は右利きに矯正される。調理場の配置やテーブルの設備が右利きの料理人が使いやすいように配置され、左利きの包丁は受注生産が多かった為値段も高かった。
それに隠された重要な理由は、「陰と陽」が関係します。
日本料理は中国より来た「陰と陽」に関係が深くこれをかなり重要視します。
市松模様など白色があれば黒色があるように正反対の物が使用されていたり、意識されたりします。