お誘いいただき、行ってきました!
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」
感想は。
とにかく、すごい体験。
行ってみて欲しい。
純度100%の暗闇を普段から目を使わない視覚障害の方がアテンドしてくれました。
今回は2019年以来という「夏祭り」。
純度100%暗闇の夏祭り。
体験してみて欲しい。
行く前はどんなのなんだろ。
24時間テレビみたいな演出は苦手…
どうしたらいいんだろ。って不安な気持ちもあららました。
言葉では表せない。
体験してみて。
ここからネタバレ含みます
まずは、中で開催されているお祭りの最後に、盆踊りをみんなで踊る。ということで、明るいところで盆踊りの練習。我が家3人と3人のマダムと若い男女。初めて会った人の前でいきなり踊るとかー…
練習が終わったら、視覚障害の方が持つ白杖を持ち、使い方をおしえても教えてもらい、ぼんやり明るい部屋へ。
そこで説明を聞いたら、ついに。
パチ、パチ、パチ。と。
真っ暗ー
目を瞑るより真っ暗。
アテンドの方から、みんなの呼び名を決めましょう!と。初めて会う方々とー気まずいー
中に入ったら、何かあったり、ぶつかったりをみんながわかる様に声に出して伝えましょう!と。
何があるのよー
でわ、扉を開けて夏祭り会場へ向かいまーす。と。
心の準備が
アテンドの方の声が遠くなっていくー
動けない
娘ちゃんも腕に掴まってフリーズ。
わかる!わかるが、がんばれーということで、手を離し、がんばれ。と放置。
とは言え、離した瞬間の孤独感
なんなら2人でコチャコチャ言いながら進みたい。
もう、広さ感も何もない。
ただの暗闇。
声のする方へ進むと、足の感覚が変わった。芝生?柔らかい。
娘ちゃんを呼ぶと、かすかな声で「もうやだー」と泣いてた。
アテンドの方が声をかけてくれて、スタスタと近づいてくる音がする。一緒に行こうーと娘はお任せ。
あっあたし…大人のフリしてたけど、動けません
離れてスタスタと進んでいた旦那様がようやく私がどこに行ったのか、呼んでくれて
声がする安心感。
先に行ったみんなが、木があるーとか、ブランコだーとか、教えてくれて。
何何ーなんでわかるのー。と進むと。本当だー木だーブランコだー。
バスに乗るはずだったのに、我々は乗り遅れてしまい、歩いて会場へー
足元が変わるよー砂利だー鳥居がありますよーなど、みんなが声で教えてくれる。
夏祭り会場では、ベンチを探してみんなで座り、その奥に畳が続いてるー。ゴロンとしてみたけど、自分が本当に寝転がってるのかもわからなくなるくらいの暗闇。
輪投げをして、ヨーヨーすくって、ラムネ飲んで、お菓子食べて。
その頃には娘ちゃん、余裕…ゴミ箱にゴミ捨てるーって、ゴミ箱ここだよーの声にスタスタ。
みんなそろそろ盆踊りだよーの声にスタスタ。
1番にアテンドの方の元へ。
丸くなって盆踊り。踊りの途中で前の方の背中を確認するところがあるんだけど、見失って壁に激突。私の後ろも壁の方へ導いてしまったーごめんー。
あっという間の90分。
盆踊り会場に少しずつ光を戻すとー
思っていたところと全然違うー
ここで踊ってたの?って。
光が戻ったらすごく安心するのかと思ったら、なんとなくそうでもなかったことも不思議な感覚でした。
その世界でしかわからない。感じられない。
正直、見えることで弊害になっていることもたくさんあるんじゃないかと感じました。
見えること、見えないこと、ここに頭で考えていた差はそんなにないのかもしれない。
アテンドしてくれた方が、自転車に乗れると聞いてすっごいびっくりしたけど。もっとすごい人はいますよ。って言ってた。
こんなこと言ったら、怒る人もいるんだろうなーなんてふと思ったけど、たぶんアテンドをしてくれた方や当事者は怒らない。なんかそんな気がした。
怒るのは周りだ。
見えてる状態で、見えてない方のことを想像して、見えてる人がそんなこと言うなって怒るんだな。
これは、あの世界を体験しないときっとわからない。勝手に思い込んでたこと。
ちょっと脳がアップデートした気がする。