【超嵐】~大宮~君のうた | 大宮さんと一緒 。。。

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大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

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嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!





【超嵐】~大宮~君のうた




小春日和ってこんな感じなのかなぁと、暖かすぎる冬の始まりを過ごしていたら急に寒くなって、寒いのも暑いのも苦手な俺と智は、今年も床暖房の上でぬくぬくとしている。


急な寒気団がちょっと移動してほっとしたのもつかの間。
年末にまた日本をすっぽり覆うほどの寒気団が来るなんてニュースを、今日聞いた。


「さみっ」

換気のために窓を開けた智が小さく呟く。
そんな小さな声も聞こえるくらいそばに居る。


デビューする前から、俺と智の距離はずっと変わらない。
いつだって体温を感じられる距離。
声の聞こえる距離。

.....心の声が、聴こえる距離。


嬉しいのも楽しいのも、悲しいのも苦しいのも
全部全部分かってしまう。

特に智を好きすぎる俺はあの人の感情に敏感で、そんな俺を見逃さないあの人を更に好きになる。

あの人の感情を起点に動く俺。
それを分かってくれる翔ちゃん。
本能的に察してくれるまーくん。
いつも真っ直ぐな潤くん。

智はいつだってマイペースに見えるけど、本当はとても我慢強い人。

だから俺はあなたを守りたいと思うんだ。
だから俺はあなたを好きなんだ。
だから俺はあなたをずっと待てるんだ。

俺たちにとって大きな節目になるだろう今年の年末は、きっと肌が切れるような寒さになるんだろう。
その寒さがあなたと離れる辛さを紛らせてくれるかもしれない。


グループもそうだけど、俺たち2人にとっても。


きっと耐えられないくらい寂しくて、俺は泣くんだろうな。
そんで智のバカって何度も言うんだ。
あなたのいないこの部屋で.....。

でもさ、実感できないんだ。
あと少しでこの部屋で2人で過ごした日々が終わるなんて。
あなたと一緒にステージに立たない日々が来るなんて。

まだ夢みたいな、遠い場所の出来事みたいなんだ。


窓を閉めて俺の隣に戻ってきて、俺を抱き寄せて寒かったーって言う智。
その腕の中はいつだって温かくて、いつだって安心できたから。


「かずー、ココア飲みたい」
「どうぞ」
「飲みたい」
「はいはい」


子どもみたいに口をとがらせてココア飲みたいだなんて、本当にずっと変わらない人だ。
お湯を沸かして、翔ちゃんのココアをくるくると溶かす。
ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
ココアを美味しそうに飲むあの人の顔が浮かぶ。


そうだね。
俺たち少しの間別々に歩き出すけど、その先の明日の先にきっとみんなの笑顔があること信じられるから、寂しくないよ。

このココアみたいに、あんたの笑顔や拗ねた顔を思い出せるものはこの部屋に溢れてるから。

自分の足で作る明日。
あなたが俺のことを思い出してくれる何かは、あなたのそばにあるかな。

そんなことを思いながらココアを差し出す。

「あんがと♡」

ふにゃふにゃの笑顔。
大好きな笑顔。

「ん」

自分用のコーヒーに口をつけてふふって笑ったら、微笑むあなたと目が合った。








おしまい