happiness 204 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!




眩しさに目を覚ますと、もうカタカタとキーボードを叩く音が聞こえた。



かずの丸い背中がパソコンの前にある。



俺の「おはよう」って挨拶に、返事は当たり前のようになかった。


動き続ける指先が、かずの頭の中がすごい事になってるんだろうと思わせるだけだった。



とりあえず顔を洗って、なにか食べさせないとって思ってパンを焼こうと思ったけど、カスが飛び散りそうだからやっぱりおにぎりにした。



なにかをぽそっと呟くタイミングに合わせて、口の中に小さなおにぎりをつっこむ。


もぐもぐと無意識にうごく口を見て、喉がコクリと飲み込んだのを確認して、また開く唇にストローを入れる。

条件反射のようにお茶を吸い上げるのを見て、口の端からこぼれたお茶をティッシュで拭いた。




二日目の夜もかずの様子は変わらなくて、また気を失うように眠るのを抱きしめて眠った。




三日目、目覚めたのはかずより少し早かったけど、起きるのが惜しくてかずを抱きしめたままでいた。


少しして目覚めたかずがもぞっと動いたと思ったら、すぐにずるずるとパソコンの前に移動していった。


ずっと電源を入れっぱなしのパソコン。


ちらりと見えたそこには、たくさんの言葉が並んでいて、少しだけ読んだだけでも色彩が鮮やかに浮かぶような言葉たち。




かずはおにぎりを食べて、お茶を飲んで、薬を飲むだけで、俺と会話を交わしたりはしなかった。


とにかく集中してるってことだけが、俺にわかることだった。



それはちょっと怖いくらいの集中力で、時々フラフラと立ち上がってトイレに行くんだけど、その間も目はなにか見えないものを見てるように、ゆらゆらと揺れていた。


指はずっとピクピクと動き続けて、きっとパソコンに打ち込んでいるのと同じ状態なんだろうと思った。




一度だけ、機能が停止したみたいに指も瞬きも止まった瞬間があったけど、ほんの数秒でまたカタカタとパソコンを打ち出した。



ふわりと意識を失いそうになりながらも、パソコンに向かい続けるかずを見ていて、急に不安になる。



これって、見守ってるだけでいいのか?

なんかちゃんと休ませた方がいいとかあんのかな。


考え出したらもっと不安になってきて、慌ててクリニックに電話をかける。


ちょうど先生の手が空いてて、すぐに電話口に出てくれた。


三日前の夜のことから話すと、静かに話を聞いてくれていた先生が「大丈夫ですよ」って柔らかい声で言ってくれた。


とりあえずおにぎりを食べて、お茶も薬も飲んでる。

夜は眠れているのであれば、少し様子を見ましょうと言われた。



また変化があったらすぐに連絡を下さいと言われて、とにかく薬だけは飲み忘れのないようにって言う先生に、お礼を言って電話を切った。



時計を見るともう昼で、とりあえずまたおにぎりを作って、お茶を用意する。


かずに食べさせながら、自分もおにぎりを食べる。

今日はインスタントの味噌汁もつけた。

かずには飲ませるのが難しくて諦めたけど。


自分の分を食べ終わって、かずに食べさせることだけに集中する。


なかなか口を開けないかずの横顔を見ているうちに、急に眠気が襲ってきた。



さっき先生と話してちょっと安心したからなのか、頭がぼーっとしてくる。



コテっとおでこが机についたところで記憶が途切れた。