大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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小悪魔への仕返しドッキリ
結果から言えば、真面目と天然のボロ負け。
概ね、上手く行ってる感じだったんだ。途中までは。
ところが、突然カズが泣きそうになった。
「雅紀は俺の恋人だろ?なんでニノにばっかり構ってんだよ!」
「しょーちゃん... ごめんなさい。」
「ニノもニノだよ。智くんとの問題に俺達を巻き込むなよ!」
「しょ... さん... 。」
昔は、切れやすかった翔さんが、年々穏やかになって、今じゃ滅多に怒鳴ったりしない。
なのに、今日は、カズが落ち込んでるのわかってて怒鳴った。
芝居だって知ってる相葉さんも、泣きそうだけど、カズの瞳には涙がいっぱいに溜まってて、今にも溢れ落ちそう。
それでも泣いちゃいけないって顔で堪えるカズは、誰がみても可愛くて仕方ないんだ
溢れそうなギリギリのところで揺れる涙。
瞳もキラキラ光って、守ってやらなきゃいけない気がする。
「しょ...... さん、ま...... くん。ごめ... なさい。怒ん... な... で。まー... くんっは、悪っ... 悪く... ないの。」
堰を切るようにポロポロ溢れる涙。
嗚咽を堪えきれず、途切れる声。
遂に、芝居を続けられなくなった翔さんが、ニノを抱きしめて慰め始めた。
「ごめん。ニノ。そんなに泣かせるつもりじゃなかったんだ。ごめん。」
「にのちゃん、泣かないで。俺達、おーちゃんに怒られちゃうよ。」
相葉さんの言葉にハッとした。
翔さんも、ガバッと顔を上げた。
マズイ。マズイよ。
おーのさんは、穏やかな人だけど、カズのことに関しては魔王だから。
少しでもカズが傷ついたり、悲しそうな顔をしたりするだけで、暗ーいオーラを放って。見られただけで凍りつきそうな視線で、殺されそうな気分になる。
マジで怖いんだよ。
どーすんだ。
早く、カズの機嫌を直さないと。
そう思ってたら、カズがボソッと呟いた。
「俺、まーくんと翔さんのキスしてるとこ見たい。」
カズ.... お前の考えてることわかんねえ。