大宮はいいなりにならない 7 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

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小悪魔への仕返しドッキリ

結果から言えば、真面目と天然のボロ負け。 


概ね、上手く行ってる感じだったんだ。途中までは。


ところが、突然カズが泣きそうになった。




「雅紀は俺の恋人だろ?なんでニノにばっかり構ってんだよ!」

「しょーちゃん... ごめんなさい。」

「ニノもニノだよ。智くんとの問題に俺達を巻き込むなよ!」

「しょ... さん... 。」



昔は、切れやすかった翔さんが、年々穏やかになって、今じゃ滅多に怒鳴ったりしない。

なのに、今日は、カズが落ち込んでるのわかってて怒鳴った。


芝居だって知ってる相葉さんも、泣きそうだけど、カズの瞳には涙がいっぱいに溜まってて、今にも溢れ落ちそう。


それでも泣いちゃいけないって顔で堪えるカズは、誰がみても可愛くて仕方ないんだ



溢れそうなギリギリのところで揺れる涙。
瞳もキラキラ光って、守ってやらなきゃいけない気がする。


「しょ...... さん、ま...... くん。ごめ... なさい。怒ん... な... で。まー... くんっは、悪っ... 悪く... ないの。」


堰を切るようにポロポロ溢れる涙。

嗚咽を堪えきれず、途切れる声。


遂に、芝居を続けられなくなった翔さんが、ニノを抱きしめて慰め始めた。


「ごめん。ニノ。そんなに泣かせるつもりじゃなかったんだ。ごめん。」

「にのちゃん、泣かないで。俺達、おーちゃんに怒られちゃうよ。」


相葉さんの言葉にハッとした。

翔さんも、ガバッと顔を上げた。


マズイ。マズイよ。


おーのさんは、穏やかな人だけど、カズのことに関しては魔王だから。

少しでもカズが傷ついたり、悲しそうな顔をしたりするだけで、暗ーいオーラを放って。見られただけで凍りつきそうな視線で、殺されそうな気分になる。


マジで怖いんだよ。


どーすんだ。


早く、カズの機嫌を直さないと。


そう思ってたら、カズがボソッと呟いた。


「俺、まーくんと翔さんのキスしてるとこ見たい。」



カズ.... お前の考えてることわかんねえ。