胡弓の栞 | 中村芝のぶのブログ

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前々からお客さま方に
出演する劇場やお役などの動向が分かりにくい
というお声をよく頂いていたので、
後れ馳せながら始めました。

本日は私の邦楽のお師匠様のリサイタルを拝見して参りました
 

これまで毎年欠かさず開催されてらっしゃったのですが
昨年はコロナの影響でやむなく中止になってしまいました

ですがその分色々と構想を練ることができたとかで
今回は非常に凝った企画となっておりました

何と先生のいつも演奏されている胡弓と
沖縄の胡弓
それからバイオリンという

三種類の異なる擦弦楽器のコラボレーションでございます

楽器の成り立ちやら伝来の歴史など
非常に興味深いお話を伺うこ事ができ
又それぞれの楽器を色々な組み合わせての実験的な演奏や

現在の『六段の調べ』の元になった曲が遥か琉球まで伝わっていたことを
示唆する『江戸菅撹などを拝聴し

それぞれの楽器の音味、演奏方法の違いなどを目の当たりにでき
とても有意義な時間を過ごすことができました

そして二幕目の『松竹梅』
これが圧巻でした

渋く落ち着いた雰囲気の中で
何食わぬお顔で超絶技巧を繰り広げられるお三方…
ちょっと鳥肌が立つような心地でございました

これぞ地歌!
これぞ胡弓!

と感銘を受け
興奮しながら帰路へ着いたのでございます