近年、介護施設で高齢者に対する、いじめ・虐待が大きな問題となっている。介護士などの職員が高齢者に対し充分に心配りをすることは当然で、このようなことは、決して許せる問題ではないと思いますが、現場の職場環境は勤務時間が長く、労働内容・職員の減少などのより、大変過酷なものであることを、家族が介護施設に勤務している患者さんから聞くことがしばしばあります。このような状況は、国も把握しているにも係わらず、放置した状態にあると思います。

 それぞれの家族に事情があり一概に言えませんが、介護施設に入所する以前の問題として、普段から家族ができる限り助け合うことが重要で、自分が将来に於いて子供に望むことのできるような、良い姿勢を見せることが大切であると思います。また、このようなことが望めない家族に限って問題が生じ、何事も行って大変さが解らない上に、要望が強くクレームが多いことが少なくないと思います。このことは高齢者のだけでなく、子供の教育現場でも同じことが言えると思います。教師である先生方の過密労働に加え、一人一人の子供に目を配り、いじめ対策を行うことは中々出来るものではありません。やはり家族の支えが重要であると思います。

 是非、我々大人がお互いが協力し合い、真心には真心で応えるようにして、信頼のある人間関係や、温かい家庭を築くことで、少しでも良い社会にして行きたいものと思います。