マイヨ・ジョーヌをつかみとれ!

マイヨ・ジョーヌをつかみとれ!

  高校卒業後、世界最大の自転車ロードレース
  「ツール・ド・フランス」優勝を目指して渡仏した
  USSA Pavilly vatentin 所属 中村圭佑の奮闘記

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日本の皆さん、お久しぶりです。

ずっと寒かったノルマンディーも最近になってようやく暖かくなってきて、ここ2日は24℃まで気温が上がりました。

先週はcoupe de Franceのdn2選手権があり、チームにとってはポイントを取るための重要なレースでしたが惨敗。

序盤に20人の逃げがいってしまいそこに入れなかったのが個人的にもの凄く悔しい所です。

更にチームからも誰一人乗れていない状況だったので、途中の山岳賞がある登りの麓までを全力でプロトンを引き役目を終えました。

しかし、そもそもチームの中で先頭を引ける選手が2人しかいなかったので、肝心のタイム差は縮まっていく所か開いていきました。

(それでは仕事になっていないではないか…笑)

リタイアした後で「そもそも二人しか引けないんだったら犠牲になってプロトンを引く意味があったのか」や「エースはともかくとして残りの3人は一体集団で何をしていたのか」など色々考えていましたが、チームからはしっかり仕事をしたと評価してもらえたので良かったです。

そもそも、高校生の頃から思っていましたが、結果が出せない選手ほどうまくいかなかったレースを「チームワークが…( ゚Д゚)」とよく言います。今回のレースに関しても一番の問題は、当たり前の事ながら

「自分が序盤の逃げに乗れなかった事」

を忘れないようにしたいと思います。

スポーツ心理学的に他責というのは精神的な弱さであり、成長の妨げになるそうです。

今回のレースは今までにないそんな自分が出てきた事に気付いたので、意識的に気をつけなければいけないと感じました。

また、その時は焦っていてただ先頭を引く事しか考えていませんでしたが、レースが終わった後にうちのチーム以外に1チーム選手を送れていない所があったそうなので、本当にスマートな方法はそこのチームと協調して追いかけるべきだったと思います。

僕らが集団からいなくなった後、そのチームが5人でコントロールした事によって3分のタイム差は1分にまで減ったそうなので、5人+2人なら30秒差ぐらいにまで減らせたかもしれません。

 

coupe de France以外のその他のレースは結構逃げに乗れたり、去年と比べて積極的に動ける場面が増えています。落車したレースもありますが総じて上手くいっています。体調は問題ないですし本当の意味で参加できるレースが増えているなら結果が出せる日も近いと思います。

 

毎年、一年一年が早く感じるようになり、今年も既に4月です。

最近、高校の自転車競技部でお世話になった顧問の先生に久しぶりにラインで近況報告してみたのですが、「目先の結果ではなく、プロセスを大事にしろ」と言っていました。

確かに、高校の何も知らなかった頃はただ日々の練習をガムシャラに何も考えずにやっていました。

もちろん無駄はとても多くて今ならこういう風にやっていたのになと思う事が多いですが、そこには強い勢いがあったように思えます。

前々から自分に必要なのはその頃と全く同じ(ガムシャラな気持ち)で競技に取り組む事なのではないかと自問していましたが、最近メンタルトレーニングを始めるようになってから、それは確信に変わりつつあります。

「指導者を、仲間を信じ、ツールドフランスで将来活躍する可能性がある日本人は本場フランスで修業を積んでいる自分しかいないんだという強い使命感をもってガムシャラに努力する事。また、そういう自分が好きであること。」

それを常に考えながらこれからも頑張りたいと思います。

皆さんもどうかこれからも応援よろしくお願いします!