今日はオペラの話題。
先週末、本当に本当に久しぶりにウィーンオペラ座へ、オペラを見に行ってきました!
2日連続の、オペラ鑑賞。
演目はモンテヴェルディ、オルフェオと、ヤナーチェクのイェヌーファです。
今バロック音楽を一生懸命やっている身としては、オルフェオについて語るのが筋なのでしょうが、、、汗
今日はどうしても、どうしても!イエヌーファについての語らせていただきたい!🙇♀️
結論から言ったら、今まで見てきたオペラ史上ベスト5に、余裕でランクインする、感動を味わいました。
こうゆう舞台を体験してしまうと、オペラを歌いたいという、欲が途方もなく湧き上がってきます❤️🔥
ウィーン国立歌劇場、コロナのコの字もどこえやら、1709の席は(Wiki参考)全て売り尽くされ、ノーマスクの観客の熱い視線はみんな、この方一身に注がれていたに違いない。
アスミック•グリゴリアンさん。
このとんでもない美しい方、
一言で言うなら、生まれ持った美しい特別な声と、隙のないテクニック、そして心をわしづかみされる演技力、全てを持ち合わせたオペラ歌手です。
はい、一言では言えてなかったですね。
本当に一言でいうなら、鬼に金棒??🙇♀️
もう、頭に出てくる言葉がチープな言葉ばかりで、嫌!
一人で見に行っていた私、休憩中も鑑賞後も、まるで狂ったように、やべー、やべー、と独り言が止まりません。(日本じゃなくてよかった。)
アスミックさん以外のキャストも素晴らしかったです。
完璧ネタバレになりますが、アスミック演じるイエヌーファがお熱をあげまくり、知らない間に妊娠させていた、生粋のだらしなきモテ男、シュテヴァ。捨てる神あれば拾う神あり、ずっと恋焦がれていた傷心のイエヌーファに寄り添う、オボコイ系優男、ラツァ。この二人のテノールを演じた方々も本当に素晴らしかったです。
ラツァ役のテノールさんはテクニックも安定していたし、不器用な男をとてもよく演じていました!
が、実は私が見たこの日、そもそもシュテヴァの方にキャスティングされていた歌手がどうも例の流行病になってしまったようで、、急遽スターテノール、パヴォル•ブレスリク氏がジャンプイン。前日バイエルンで何かを歌ったあとの次の日だったようですが、歌はもちろんのこと、全てひっくるめた、Bühnenpräsenzとよく言いますが、人を舞台に惹きつけてゆく力が物凄くて、彼にどうしたって、目が、耳が行ってしまう、、彼の活躍でちょっとラツァ役の歌手は歯がゆい思いをしてたかも🙈
でも見てるこちらとしては、アスミックとブレスリクの掛け合いもあって、興奮がおさまりませんでした🤩
本当に、本当に観に行けてよかったです。体の細胞一つ一つが歓喜していました💃
カーテンコールをぱちり。
皆さま良き笑顔❤️
舞台の向こうの私たちは、ヒューヒュ言いながら更に良い笑顔🥰
実は私は、コロナとだいたい時を同じくして、声と体のバランスを崩し、歌うということ行為自体に結構な困難を感じていました。
最近はお陰様で、色々な助けを得て、ようやく上を向いたベクトルが、角度を変えずに進み始めてくれたところでしたので、
こういう最高の舞台芸術、私が目指したいと思う芸術に触れられて、気持ちが奮い立ちました。
芸術文化は、日々の暮らしの優先順位から言えば、残念ながら上位にくるものではありません。でも、こういった心を揺さぶる経験は、私の中では大切だと思っていた、美味しいものへの飽くなき探究心とは比べられないほどもっと大きな意味があって、絶対に譲れないものだ、ということが、身をもって再確認できて嬉しかったし、何だかホッとしました。
私はアスミックには勿論なれないけれど、私も私がこの日にもらったとてつもないエネルギーを人に届けられるような歌が歌えたら良いな、というより、歌いたい、絶対に、と心を新たにしました😇
アスミックはじめ、イエヌーファのカンパニーの皆様、素晴らしい夜を本当に有難う!!
この日以来、いつもの5%増しくらい、何だか気持ちが晴れやかです💪笑
で、ここで最後に一つ!
このブログを見ている方はごくわずかだとは思いますが、とんでもない朗報が!
気になるものは、とことん根掘り葉掘り調べたくなる気質のわたくし。
アスミックグリゴリアン、とか、asmik grigorian とかリサーチしまくっていたら、
な、な、なんと!
来月日本へいらっしゃるじゃないですか!!!!!
サロメの表題役で、コンサート形式。サントリーホールと私の地元、ミューザ川崎の方で公演があるそうです😍
是非是非、足を運んでいただきたい!
一見、一聴の価値、ありです😭
こんなご時世だということ、日本があまりに遠いのと、アスミックさん、超絶忙しいので、本当に来てくれるのか、心配ではありますが、
チケット代を見てみたら、ミューザ川崎では1番良い席でも15000円。日本でこんな超超S級大物主役のオペラにしては、かなりお値打ちなのでは?!!?
アスミックさん、まさに今年のザルツブルグ音楽祭の一番の目玉演目、プッチーニ三部作、まさかの三演目全てで主役を演じて、全欧?を大熱狂させたお方。
ウィーン国立歌劇場の1番良い席は192ユーロなので、それと比べたって、そこにプラス円安換算したって、かなりお得じゃない🥹?
ということで、アスミックさんが無事に日本に来てくれて、少しでも多くの日本にいる皆さんが、この素晴らしいアーティストを体験、体感できることを祈って、今日のブログは終わりにします♪
ではでは、
bis bald ;)
なかじ