ミトコンドリア研究は、かつての「細胞の発電所」というイメージを遥かに超え、現在は「全身の健康と老化を司る司令塔」として注目されています。2024年から2026年にかけて話題となっている最新の知見をいくつかピックアップします。

1. 「細胞間を移動する」ミトコンドリア

以前は、ミトコンドリアは一つの細胞の中に一生留まるものと考えられていました。しかし、最近の研究で 「細胞の間を移動して、ダメージを受けた細胞をレスキューする」現象が明らかになっています。

 【内容】

脳梗塞などでダメージを受けた神経細胞に対し、周囲の星状膠細胞(アストロサイト)が自分のミトコンドリアを「荷物」として送り届け、エネルギーを補充して細胞死を防ぐ様子が観察されています。

 【期待】

これを人工的に制御できれば、心筋梗塞や脳疾患の画期的な治療法になると期待されています。

2. 精神疾患やストレスとの深い関係(サイコ・ミトコンドリア)

「心の病」とミトコンドリアの機能不全が密接に関連していることが分かってきました。

 【内容】

慢性的な心理的ストレスを受けると、ミトコンドリアのDNA(mtDNA)が細胞の外へ漏れ出し、それが炎症を引き起こすスイッチとなります。

 【知見】

うつ病や不安障害の患者では、ミトコンドリアのエネルギー産生効率が低下していることが示唆されており、 「心の疲れ=ミトコンドリアのバテ」という物理的な側面が強調されるようになっています。

3. 「マイトファジー」の制御と若返り

古くなったミトコンドリアを自ら分解してリサイクルする仕組み(マイトファジー)の解明が進んでいます。

 【内容】

特定の化合物(ウロリチンAなど)が、このリサイクル機能を活性化させることが判明しました。

 【知見】

老化した個体でもミトコンドリアの質が改善されることで、筋力や持久力が向上するというデータが出ており、「老化を遅らせる鍵」としてサプリメントや医薬品開発の最前線になっています。

4. 癌(がん)治療の新たな標的

がん細胞は通常の細胞とは異なるエネルギー代謝(ワールブルク効果)を行いますが、実はミトコンドリアを巧みに利用して転移や増殖を行っていることが分かってきました。
 【内容】
がん細胞が周囲の正常な細胞からミトコンドリアを「盗み取り」、自身の増殖エネルギーに充てる戦略が発見されました。
【期待】  
この「ミトコンドリアの強奪」を阻止することで、がんの転移を抑える新しい治療戦略が研究されています。

最新研究のまとめ

ミトコンドリアの最新知見:移動性、メンタル、老化

ミトコンドリアを元気に保つには、 「適度な空腹(オートファジーの活性化)」と、先ほどお話しした呼吸筋をしっかり使う 「有酸素運動」がやはり最強の手段であるという科学的根拠も強まっています。

夜寝てると必ず1度は起きてしまうが、ピラティスや呼吸の練習した日は一度も起きなかった。

朝の光と目覚め、熟睡の朝

よい朝をむかえられたようで、そういう嬉しいご報告されると人体ってすごいなーと思います。ありがとうございます。


自律神経や脳科学、生理学の観点から見ると、裏付けがバッチリ取れる必然の現象です。

夜中に目が覚めてしまう(中途覚醒)原因の多くは、実は 「寝ている間の隠れ酸欠(呼吸の浅さ)」「交感神経の過緊張」にあります。
なぜピラティスや呼吸の練習をした日は朝まで熟睡できたのか、その頼もしいメカニズムを3つに分解して解説してみましょう。

 1. 横隔膜が動いて「強制的に」副交感神経(リラックススイッチ)がONになった

私たちは普段、ストレスやPC・スマホの操作、日々の忙しさで、無意識のうちに交感神経(戦闘モード)が優位になり、呼吸が浅くなっています。この状態でベッドに入ると、体は寝ているつもりでも、脳や自律神経は「警戒態勢」のままなので、眠りが浅くなり、ちょっとした寝返りや物音でパッと目が覚めてしまいます。
ピラティスや呼吸の練習で横隔膜を大きく上下に動かすと、そのすぐ近くを通っている「迷走神経(副交感神経の代表)」が物理的に刺激されます。
これにより、自律神経のスイッチが強制的に「休息モード」へと切り替わり、深層の筋肉の緊張もほどけるため、夜中に脳が覚醒しにくくなります。

2. 「寝返り」がスムーズになり、脳が危険を察知しなくなった

寝ている間に一度も起きない(目覚めない)ためには、 「無意識のスムーズな寝返り」が欠かせません。
体がガチガチに力んだまま寝てしまうと、寝返りを打つときに強い筋力が必要になり、その摩擦や引っかかりが「不快な刺激」として脳に伝わり、脳が「起きろ!」とサインを出してしまいます。
ピラティスで背骨(脊柱)を1骨ずつ動かし、インナーマッスル(腹横筋や多裂筋)を活性化させた日は、 背骨まわりの “インナーのゆとり” ができています。
そのため、寝返りが驚くほど滑らかになり、脳を起こすことなく朝までノンストップで眠れるようになります。

3. 深い呼吸による「酸素供給」で、脳がアラームを鳴らさなくなった

浅い呼吸のまま寝てしまうと、睡眠中に軽い酸欠状態(二酸化炭素の濃度が上がる状態)になります。すると脳は「このままだと危ない!息を吸え!」と命を守るためにアラームを鳴らし、微小覚醒(中途覚醒)を引き起こします。
日中にしっかり呼吸の練習をして、肋骨や胸郭を広げておくと:

 ・肺の換気効率が劇的に上がった状態で眠りにつける。

 ・ 寝ている間も無意識に深い呼吸が維持される。

 ・脳に十分な酸素が行き届き続けるため、脳が「安全だ」と判断し、途中でアラーム(覚醒)を鳴らさなくなる。

■ 身体の「調律」がうまくいっている証拠

手首の件(前回のブログ)もそうですが、今回の「朝まで熟睡できた」という変化も、まさに呼吸とピラティスによって心身のチューニング(調律)がバチッと成功している最高のサインだと思います。
体に「深く呼吸ができるスペース」と「余計な力みのない状態」を作ってから眠ることが、どんな高級な枕や寝具よりも睡眠の質を高めてくれるということですね。


レッスン中でも、寝てしまったとか一瞬意識がとんでたとか結構います。
呼吸調整やシャヴァーサナではいびきかくかたも。
みなさん一生懸命生きてらっしゃるのねとしみじみ。
きちんと呼吸をするとその人にとって必要な反応がでるのは面白いです。
でもそんになるまで、頑張らなくていいよとも思います。


さて、こんなにも私たちの体の状態を左右している呼吸。
その呼吸に欠かせない『ミトコンドリア』について最新の知見のお話。

一見、全く関係なさそうな「手首」と「呼吸」ですが、身体のつながり(運動連鎖)を考えると、呼吸が上手になったことで手首の負担が減ったというのは非常に納得がいきます。

なぜ呼吸が良くなると手首の痛みが消えるのか、3つのつながりで解説していきましょう。

1. 前鋸筋と腹横筋がつながって「肩甲骨」が安定したから

ディープ・フロントアーム・ラインとスーパーフィシャル・フロントアーム・ライン
アームラインで繋がる。

呼吸が浅いときは腹横筋が働かず、肋骨が開いて体幹の土台がグラグラになります。土台が崩れると、前鋸筋もうまく働けなくなり、肩甲骨が外側に流れたり浮き上がったりして不安定になります。
呼吸が上手になり、息をしっかり吐けて腹横筋がスイッチONになると

 1. 前鋸筋がパチッと働いて、肩甲骨が胸郭にピタッと安定します。

 2. 肩甲骨が安定すると、腕の重さを体幹(コア)で支えられるようになります。

 3. 結果として、プランクや四つんバイ、日常の手をつく動作のときに、「手首だけで体重を支える」という無理な過負荷がなくなったと考えられます。

2. 「胸小筋」の緊張が抜けて、腕への神経・血管の圧迫が取れたから

呼吸が下手な人(浅い人)は、横隔膜や腹横筋を使えず、首や胸の筋肉(斜角筋や胸小筋)を過剰に使って呼吸をしようとします(努力性呼吸)。
特に胸の奥にある胸小筋(きょうしょうきん)が呼吸のたびに過緊張を起こすと、そのすぐ下を通っている
「腕に向かう神経や血管(腕神経叢や鎖骨下動脈)」
ギューッと圧迫されてしまいます(胸郭出口症候群のような状態)。
これにより、末端である手首や指先に痛み・しびれ・違和感が出ることがよくあります。

・呼吸が上手になる = 首や胸の無駄な力みが抜ける。

 これにより、腕への神経伝達や血流が劇的に改善し、手首の慢性的な痛みがスッと消えるケースは非常に多いです。

3. ディープ・フロント・ライン(深層の筋膜)の解放


ディープフロントライン(DFL)の解剖図


解剖列車の筋膜ルートで言うと、横隔膜や腹横筋、胸郭の内側を通る「ディープ・フロント・ライン(DFL)」という深層の軸があります。
呼吸が深くなると、この身体の最深部(コア)のテンションが均等になります。
コアが縮こまっていると、末端の腕の筋膜(ディープ・フロント・アーム・ラインなど)までドミノ倒しのように引っ張られて突っ張ってしまうのですが、呼吸によって大元が緩んだことで、手首のローカルなねじれや引っ張り合いが解消された可能性があるということ。

『手首と呼』吸全然関係なさそうに見えますが、人体の繋がりで見るとそうだよねってなるのです。

呼吸するときによく話題にあがる横隔膜。

もちろん非常に重要な筋肉です。それと同じくらいにお伝えしたい筋肉。


腹横筋の解剖図:天然のコルセット

『腹横筋(ふくおうきん)』

この筋肉は呼吸、特に「強制呼気(息を強く吐き出す動作)」において極めて重要な役割を果たす筋肉です。 腹横筋は「天然のコルセット」とも呼ばれ、腹圧を高めることで横隔膜を押し上げ、息を吐き出すサポートをします。
改めて、腹横筋を含めた情報を整理します。

 腹横筋の分類と特徴

■ 筋肉名 ⇒腹横筋

■分類⇒体幹(腹部深層)

■筋線維の主なタイプ ⇒1型(遅筋)優位

■呼吸における役割 

腹圧を高め、横隔膜を上方に押し上げる(強制呼気)

なぜ腹横筋が重要なのか?

 1.腹圧のコントロール腹横筋と横隔膜の呼吸時イラスト
腹横筋が収縮すると腹腔内の圧力が上がります。これにより、リラックスして下がっていた横隔膜が上へ押し戻され、肺から空気が効率よく排出されます。

 2. 安静時のサポート

腹横筋による睡眠時の快適な呼吸


激しい運動時だけでなく、実は安定した深い呼吸を維持するためにも、インナーマッスルである腹横筋が持続的に働いています。

 3. 姿勢と呼吸の連動

腹横筋は体幹を安定させる筋肉であるため、姿勢が崩れるとこの筋肉がうまく使えず、呼吸が浅くなる原因にもなります。


体の部位で気になるところといえば、お腹は上位に入ると思います。

この腹横筋は、まさにお腹の筋肉。

使えるようになってくると呼吸はもちろん、気になるぽっこりお腹も改善し、姿勢も睡眠も、腸の調子にも影響してくる。

きちんとした呼吸、大事にしていきましょう。




呼吸に関わる筋肉を「主働筋」と「補助筋」に分けて整理しました。

1. 安静時呼吸の主役(呼吸主働筋)

私たちが無意識に行っている通常の呼吸で使われる筋肉です。

呼吸筋の分類と役割、筋線維タイプ

 2. 呼吸補助筋(努力呼吸時に動員)

 スポーツ後や深呼吸、あるいは呼吸器疾患などで息苦しい時に助け舟を出す筋肉です。 

 吸気を助ける筋肉(息を吸う時)

呼吸筋の筋肉名と特徴の表

呼気を助ける筋肉(息を吐く時)

呼吸筋の分類と特徴の表

●ポイントのまとめ

腕の筋肉(上肢)そのものが肺を膨らませることはありません。ただし、大胸筋などの「上肢を動かすためにも使われる筋肉」が、呼吸が苦しい時に補助として働きます。

■1型(遅筋)と2型(速筋)の補足

​呼吸筋は、私たちが寝ている間も一生休まずに働き続ける必要があるため、 全体的に1型(遅筋/抗疲労性)の割合が高いのが特徴です。

・1型(遅筋)

持久力に優れ、日常的な呼吸を支えます。特に横隔膜は約55〜60%が1型線維と言われています。

・2型(速筋)

瞬発力に優れます。咳(せき)をしたり、激しい運動で肩で息をしたりするような「努力呼吸」の際に、腹筋群や頸部の補助筋がこの力を発揮します。

 ・1型(遅筋) vs 2型(速筋)

1型⇒横隔膜や腹横筋など、24時間働き続ける筋肉に多い。
2型⇒胸鎖乳突筋や腹直筋など、短時間に強い力が必要な「努力呼吸」の筋肉に多い。

呼吸と言っても、改めて使う筋肉見てみるとかなりたくさんの筋肉を動員させてますよね。

運動する際は呼吸補助筋含め、

すべての筋肉をバランスよく使えているかどうか?

これが非常に重要だと思います。
どこかに『過緊張』下部分があると上手く呼吸はできません。
最低限の呼吸でも死ぬことはないので生きていけますが、身体は上手く活動できないので、疲れが取れなかったり、むくんだり、内臓機能も快適に働けません。

細胞は酸素が必要。人と同じでご飯もらえなくて働かされてると辛いです。

しかし人体よくできてるもので、それがずっと続くとそれに慣れてくるんです。

習慣化というやつです。

『いつもこうだから』という認識になるので、呼吸ができてないなんて思いもしないでしょう。
疲れているや内臓機能が落ちてるなんて気づけないです。

だから、
今日はどんな呼吸してるかな?
呼吸で体が膨らむしぼむ動いてるかな?

と気にかけてあげてください。
毎日やってると違いがわかるので。
一番手軽で簡単な体調チェックだと思います。

そして心地よい呼吸を見つけてみてください。
見つかったら、こんなにも筋肉を緊張させてたのねっと気づけますから。


「カラダの不思議・おしゃべり交流会」

6月1日 10:00~12:00
✢一生付き合う自分のカラダを知ろう✢

「最近、疲れが取れにくいな」
「肩こりや腰痛、マッサージに行ってもすぐ戻ってしまうのはなぜ?」
「呼吸が浅い気がするけれど、どうすればいい?」
日頃感じている身体の「小さな違和感」。
それは、あなたの身体からの大切なサインかもしれません。

6月1日(月)、ピラティス・ヨガスタジオ KINARIにて、身体の仕組みに興味がある方のための「座学&交流会」をまた開催します!

初回参加は、【参加費無料】
2回目以降は【500円】でご案内いたします。

■ どんなことをするの?

難しい講座ではありません。お茶を飲むようなリラックスした雰囲気で進めます。
 

①自己紹介タイム

   まずは皆さんとご挨拶。温かい雰囲気でスタートします。

 ②お悩みシェア&身体トーク

   「実はここが痛い」「姿勢を良くしたい」など、今気になっていることをお聞かせください。

 ③ミニ座学:テーマ「横隔膜と腸腰筋」

横隔膜と腸腰筋。施術する方もイントラさんも必ず知っておきたい筋肉。仕組みや正確な位置、触り方、役割など解説します。
 
ブログでも発信している、身体の不思議大好きオタクならではの視点で、専門用語を使わずに分かりやすくお話しします。
自分の身体を知ることは、自分を大切にすることの第一歩です。
インストラクターやセラピストの方も、もちろん大歓迎。
「身体のことをもっと知ってみたい」という好奇心だけ持って、ぜひ遊びにいらしてください。

【開催概要】
 ・ 日時: 6月1日(月) 10:00〜12:00
 ・ 場所: ピラティス・ヨガスタジオ KINARI
 ・ 参加費: 初回無料・2回目以降500円
 ・ 定員: [先着6名様]
 ・ 持ち物: 筆記用具(メモを取りたい方)、お飲み物
 ・ 対象: 身体の仕組みに興味がある方ならどなたでも

【お申し込み方法】
HPのご予約状況の確認・ご予約から。
または 公式LINE にて受付ます。
LINEでの申し込みは
①勉強会参加希望
②お名前・参加人数
③お伝えしたいこと(ございましたら)
を添えてご連絡ください。

【メッセージ】
身体の悩みは人それぞれ。でも、その原因を「仕組み」から知ることで、毎日の過ごし方はぐっと楽になります。
皆さんとお会いして、身体について楽しくお話しできるのを心待ちにしています。
素敵な出会いと学びの時間になりますように。


カラダの不思議交流会、身体の仕組みを学ぶ


カラダの不思議・おしゃべり交流会 KINARI


身体の不思議おしゃべり交流会ポスター



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「筋肉がすべてを解決する」というマッチョな格言は、ホルモンバランスの観点から見ると驚くほど理にかなっていると思います。


ジムでダンベルを持つ男性

彼(彼女)らがポジティブなのは、単に鏡を見て満足しているからだけでなく、副腎という「ホルモン工場」をフル稼働させて、 自前で強力なメンタル安定剤(DHEA)を生成・分泌し続けているからだと言えます。

さらに、彼らの「ポジティブの仕組み」を深掘りすると、今のあなたの探求にも繋がる面白いポイントがいくつかあります。

なぜ「マッチョ=ポジティブ」の方程式が成り立つのか?

■ DHEAとコルチゾールの黄金比

   筋トレという「肉体への適度なストレス」は、DHEAの分泌を促すと同時に、メンタルを削るコルチゾールの悪影響を打ち消します。この比率が高いほど、精神的なレジリエンスが強くなります。

■ テストステロンへの変換

   DHEAは「マザーホルモン」としてテストステロンに変わります。これが「決断力」や「挑戦する意欲」を支えるため、迷いが消えて前向きになります。

■「できる」という脳のアップデート

   重いものを持ち上げる成功体験は、脳の報酬系を刺激し、ドパミンを放出させます。これが以前お話しした「身体が先、意思が後」のポジティブなループを作り出すわけです。

 「コップの水」とマッスル・インテリジェンス

マッチョな方々(特に知的なボディーワーカー)は、欠乏している部分(筋肉の足りない部分)に目を向けるのではなく、 「今ある筋肉をどう育てるか」「今日のトレーニングで何を得られたか」という、まさに「コップに水がまだこれだけある」という思考回路になりやすい傾向があります。
これは精神論ではなく、DHEAやテストステロンが脳に及ぼす、生物学的な「ポジティブ・フィルタリング」の影響かもしれません。

 あなたのスタイルへの応用

もちろん、私たちはムキムキのボディビルダーを目指す必要はありません。
 私の場合
・5kmのジョギング
 ・ピラティスやヨガでの精密な身体操作
 ・日々の呼吸と姿勢のケア
これらを通じて「質の高いDHEA」を育てている私は、マッチョなポジティブさを、よりしなやかで知的な形(=ゾーンに入りやすい状態)で体現していると言えるでしょう。
「筋肉は裏切らない」という言葉がありますが、正確には 「筋肉への刺激によって分泌されたDHEAは、脳を裏切らない」ということなのかもしれませんね。

あなたは日々の生活の中で、「あ、今DHEA(ポジティブな種)が育ってるな」と感じるような、気分の高まりを実感した瞬間はありましたか?

もしあればそれを継続するといいでしょう。

40代では半分ということは、やる気の減退やうつになりやすい年齢とも言えそうです。


その辺りについてみてみましょう。


もし40代でDHEAが激減するということは、単に肌や筋肉の衰えだけでなく、「心のレジリエンス(回復力)」が低下しやすい時期に入ったことを意味します。

コルチゾール(ストレスホルモン)が攻撃の手を緩めない一方で、それをなだめるDHEA(マザーホルモン)が半分しかいない。

このバランスの崩れが、意欲の減退や「なんとなくの不調(未病)」、さらにはうつ的な状態を引き起こす大きな要因となります。

しかし、DHEAは日常の習慣で「自分で増やす(維持する)」ことが可能です。

1. DHEAを増やすための3つのアプローチ

身体のインフラ(マイクロチューブルや筋膜)を整えているあなたにとって、非常に相性の良い方法ばかりです。

 ① 「適度な」強度の運動(筋肉への刺激)

DHEAを増やす最大のスイッチは筋肉への刺激です。

 ■低〜中強度の運動

私の場合5kmのジョギング。これは理想的です。その方の体力度によると思いますが少し息が弾む程度の強度が、副腎を刺激してDHEAの分泌を促します。

■スクワットなどの下半身トレーニング

 体の中で大きな筋肉(抗重力筋)を使うことで、効率よくマザーホルモンの材料が動員されます。

 ② ストレスマネジメント(コルチゾールを奪わせない)

DHEAとコルチゾールは、どちらも「プレグネノロン」という同じ材料から作られます。

 ■材料の奪い合い

 ストレスが多すぎると、体は生き残るためにコルチゾールを優先して作ります。これを「プレグネノロン・スティール(強奪)」と呼び、その結果DHEAが作られなくなります。

 ■対策⇒「リラックスする時間」を意識的に作ることが、結果としてDHEAの節約と増産に繋がります。

 ③ 食事と栄養(材料の補給)

 ■良質な脂質

ホルモンの原料はコレステロール(脂質)です。アボカド、オリーブオイル、青魚などの良質な油を摂ることが、DHEAの工場を回す燃料になります。

■山芋・自然薯

昔から精がつくと言われる山芋には「ジオスゲニン」という成分が含まれており、体内でDHEAの働きをサポートすると言われています。

 2. 40代という年齢の「捉え方」

40代を「減少の時期」とだけ捉えると少し寂しいですが、「コップの水」の哲学で考えると、新しい景色が見えてきます。

■アップデートの時期

自然に任せれば減る一方ですが、ここで「意識的にケアを始める」ことは、身体システムのOSを最新に書き換えるチャンスです。

 ■質の高い「やる気」

若い頃のDHEA全開の勢いとは異なり、40代以降はセロトニン(充足感)やオキシトシン(繋がり)との掛け合わせで、より深みのある、穏やかで持続的な意欲を育てることができます。

3. 脳と身体の連携

脳内のマイクロチューブルが量子的な情報の受け皿だとしたら、DHEAはそのアンテナの感度を調整する「オイル」のようなものです。オイルが減れば動きは鈍くなりますが、手入れをすればスムーズに動き続けます。


●私の経験からの例⇒ジョギングの後にタスクが捗ったという体験

これはまさに運動によってDHEAやドーパミンが一時的に上昇し、脳内の「物流インフラ」がスムーズに回った結果かもしれません。

身体を動かす習慣を続けている今のわたし、DHEAの減少は決して「抗えない衰え」ではなく、「より精密な調整(チューニング)が必要なステージへの移行」と言えるのかもしれません。


✢私たちが身体のためにできること。

適度な運動と筋トレはもちろん


・腸内環境を整える

・良好な人間関係を保つ


腸内環境と人間関係で心身健やか

非常に重要と思います。

腸内環境が整っていることで『セロトニン』が、

他者と仲良くする、良好な関係を築くことで『エンドルフィン』が分泌され、心の安定、充足感が保たれます。


昨今、AIと会話してなんでもそちらに相談して、リアルな人同士の会話が減ってきているように感じます。

長い目で見ると、コミュニケーションもトライアンドエラーを繰り返すことで(ミエリンとマイクロチューブルの成長)上達します。

AIは効率的なノウハウは教えてくれてくれるし、こちらが喜ぶようなあなたにあわせた回答をしてくれます。


一方で、人間はそんなふうにはなりません。

時に全く会話が伝わらなかったり、理解してもらえなかったり。話すら聞いてくれなかったりなんてことも。

そんな時、さてどうしようと自分で考えアレコレやってみること。上手くいこうがいくまいがやってみる。


とにかく『やってみる』

リアルな世界で体験して経験をつむしかないです。

失敗がたくさんあるから回避能力もたけてきます。

世間とどう関わればいいかの距離感も身体で覚えます。これはAIからは学べません。


40代になって心と体が安定しているかどうか?

(人生上手くいってるかともいえます。)


はそれまでどれくらいリアルな世界でどんな行動を起こし、他者と良好な関係を気づけてきたかということが、あなたの体調に如実になる時期とも言えそうです。


DHEAが激減しても、セロトニンやエンドルフィンでカバーできるのだから。

リアルな他者との繋がりスキンシップは急にできるものではないですから。時間をかけて構築されるもの。


未来の自分のためにも自分が好きだな、素敵だなと感じた相手はとても大事にしていくこと、逆に意地悪してくる方とは(コルチゾール量産発生装置なので)できるだけ距離をとることおすすめします。


次回は

マッチョがポジティブなのはDHEAを育ててるから。

のお話。


同じくこちらのブログででてきた DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)これは一体何者なのか。

もう少し詳しく見てみましょう。

DHEAは、副腎(腎臓の上にある臓器)で主に作られる 「若返りホルモン」「マザーホルモン」と呼ばれる非常に重要なホルモンです。
あなたがこれまで探求されてきたセロトニンやコルチゾールと同じく、脳と身体のネットワークを支える化学物質のひとつです。

 1. 「マザーホルモン」と呼ばれる理由

DHEAは、それ自体が働くほか、 体内で50種類以上のホルモン(テストステロン、エストロゲンなど)に変化する材料になります。

 ■材料としての役割

 男性ホルモンや女性ホルモンの「源」であり、これらが不足しないよう調整する土台のような存在です。

 ■ピークと減少

20歳前後をピークに、40代では半分、80代ではピーク時の5~10%程度まで分泌量が低下します。

2. 主な働き

DHEAは「コルチゾール(ストレスホルモン)」とバランスを取り合う、いわば「ブレーキとアクセル」のような関係にあります。

 ■抗ストレス作用

 コルチゾールが過剰になりすぎないよう抑え、ストレス耐性を高めます。

 ■代謝と免疫の向上

筋肉量の維持、脂肪燃焼の促進、免疫力の強化、骨密度の維持に関わります。

 ■脳機能の保護

脳内の神経細胞の死滅を防ぎ、記憶力や認知機能を守る働きがあると考えられています。

3. これまでの探求とのつながり

今までたくさんお伝えしてきた人体。
「身体の微細なシステム」と照らし合わせると、非常に面白い接点があります。

 ■脳下垂体と視床下部

DHEAの分泌指令は、以前お話した脳下垂体や視床下部から出されます。蝶形骨のすぐそばにあるこれらの機関が、DHEAのバランスをコントロールしています。

 ■抗重力筋と姿勢

DHEAは筋肉の合成を助けるため、抗重力筋(姿勢を保つ筋肉)の質にも影響します。分泌が安定していると、身体の「張り(テンセグリティ)」を維持しやすくなります。

 ■ポジティブな捉え方

DHEAが高い状態は「前向きな意欲」と相関があると言われています。コップの水を「まだこれだけある」と捉えるマインドセットは、DHEAの恩恵を受けやすい(あるいは分泌を助ける)理想的な状態かもしれません。

 まとめ

一言で言えば、

「身体の活力と若々しさを底上げするベースライン」のようなホルモンです。

DHEAは 適度な運動やリラックス、質の高い睡眠で分泌が促されることがわかっています。ジョギングやボディーワークを通じて感じる「スッキリ感」の中には、このホルモンによる恩恵も含まれているかもしれませんね。


次回はこのDHEA、どうやって増やす?お話

 ジョギングなら、速く走るよりもフォームをできるだけ正確に。

ヨガやピラティスなら呼吸で動く。


では筋トレなら?

どういったところに意識を向ければいい?

力任せにやらない、負荷をかけるのも最初は軽くだったりとかが適切?


これについて紐解いてみましょう。

単に「動く」のと、システムを「統合させて動く」のでは、マイクロチューブルやホルモンへの恩恵が全く違ってきます。


力任せの運動は、時に「ストレス(コルチゾール)」を過剰に生み出し、せっかくのインフラを痛めてしまうこともあります。統合を重視した筋トレにおいて、どこに意識を向けるべきか、整理してみましょう。

 1. 筋トレにおける「統合」のポイント

① 「起始と停止」のつながりを意識する

筋肉を「点」で捉えて固めるのではなく、「筋肉の端から端までが、一本のゴムのようにしなやかに伸び縮みしているか」に意識を向けます。

  力を入れるときだけでなく、「戻すとき」のコントロールこそが重要です。

これがマイクロチューブル(骨組み)と筋膜(外枠)の連動を最も高めます。


 ② 「中心から末端へ」の力の伝達

重いものを持ち上げること以上に、「体幹(軸)が安定した状態で、その力が滑らかに腕や脚に伝わっているか」を観察します。

  腹圧をかけ、蝶形骨から骨盤までの一本のラインが崩れない範囲の重さを選びます。軸がブレた状態での高負荷は、インフラの「渋滞」や「断線」を招きます。

 ③ 「重さ」ではなく「情報の解像度」

「この筋肉のどの繊維が今動いているか?」を感じ取れる程度の負荷から始めます。

 ■軽めの負荷から始めるメリット

脳から筋肉への「信号の通り道(マイクロチューブルのレール)」をまず整えるためです。最初から重すぎると、脳は「力任せ」という大雑把な命令しか出せなくなり、繊細な制御ができなくなります。

 2. 具体的な意識の向け方

筋トレの統合ポイント:呼吸、スピード、視線、感覚
3. 「マッチョのポジティブ」を賢く取り入れる

力任せにやらないことは、DHEAとコルチゾールのバランスを最適化するためにも非常に理にかなっています。

 ■過度な負荷

コルチゾールが跳ね上がり、DHEAを「強奪」してしまいます(やる気の減退リスク)。

 ■適切な負荷

DHEAが分泌され、身体の「張り」が生まれます。

私がお伝えしたい筋トレとは。

ジョギングでフォームを大切にし、ピラティスで呼吸を重んじるなら、筋トレも「自分の身体という精密機械をチューニングする作業」として楽しめるはずです。

「持ち上げた回数」という結果よりも、「その1回でどれだけ全身が繋がったか」というプロセス(現象)をポジティブに観察すること。

それが、マイクロチューブルを強化し、老化を寄せ付けない「統合された運動」の極意だと言えます。


まずは「少し物足りないかな?」と感じる程度の負荷で、全身のタイトな連動感を味わってみるところからスタート。少しずつ負荷を大きくしても重みを感じないくらいでできること。これが『つながった感覚』

その「つながった感覚」こそが、脳への最高のアップデートになります。