お久しぶりです。
3ヶ月サボってしまいましたが、2話分づつレビューして追いつこうと思います。
よければ、読んでください!
十兵衛の主戦場は完全に京に変わり、京を中心に活動することで、信長に仕えるまでの
間、様々な人脈を築いていくのだろうと感じた回でした。
今回の大河ドラマはあまり触れられることのなかった戦国時代の朝廷内の権力闘争や京の様子をとても詳しく描いており、とても興味深い。特に、近衛前久(本郷奏多)という公家がよく登場するが、当時の公家にスポットライトを当てるのはとても珍しいと感じる。
さて、ポイントは将軍の権威が地に落ちたことにより、以下2つと考える。
①混乱する京の情勢
②十兵衛と将軍家との関わり
まずは、
①混乱する京の情勢
ときの将軍・足利義輝(向井理)に権力はなく、三好長慶という大名が権力を握り、京を牛耳っていた。どれぐらい権力がないかというと、義輝が娘を三好長慶に出しているという状況からも相当ないものだと伺える。また、作中で関白・近衛前久(本郷奏多)が将軍・義輝に促していた「60年に一度の"甲子(きのえね)"の年の改元(※)」もその一つです。
そのような状況下で、三好長慶が死去し、京は再び動乱となる。
三好長慶の子・義継と松永久秀の子・久久通が義輝の闇討ちを企ているという噂がたつのである。
(※)
「改元」のときには、慣例として代々将軍家が「帝(みかど)へのお伺い」をたててから執りしきる習わしでした。しかし、義輝が固執していた6年前の正親町天皇即位の「永禄」改元は、義輝が近江(滋賀県)・朽木に亡命中でその習わしが実現不可能だった為、年号は改元されましたが、室町期で将軍家が関与しなかった唯一の改元となった。
(NHK大河ドラマ公式HPより抜粋)
以下参考図解(NHK大河ドラマ公式HPより抜粋)
②十兵衛と将軍家との関わり
◆京よりの使者
①で触れたように将軍家の権威が落ちぶれる中、義輝は家臣の細川藤孝(眞島秀和)を越前にいた十兵衛の許へ向かわす。タイトルの"京よりの使者"は無論、藤孝である。
藤孝は将軍・義輝が十兵衛を呼んでいると伝える。
(その中で、十兵衛の娘・玉が他人に懐かないのに、藤孝にだけ懐くというシーンがあるのだが、これは後に玉と藤孝の子・忠興が結婚することを暗示しているシーンだと感じた。)
そして、十兵衛は義輝にいる京へ向かうのである。義輝は十兵衛を気に入っており、三好を討てと思っていたと述べる。各地の諸大名へ三好討ってもらう為、上洛を促すも皆、拒否したのである。十兵衛は義輝へ尾張の織田信長(染谷将太)を連れてくるというのである。
◆「義輝、夏の終わりに」
上洛を促すべく尾張へ向かった十兵衛は今は美濃(岐阜)攻めで忙しいと拒否され、代理の木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と接触することとなる。
そこで、義輝が闇討ちされるのではないかという噂を藤吉郎から聞き、逆上する。
阻止すべく、松永久秀(吉田鋼太郎)の許へ向かうのだが、義輝がもはや将軍としてふさわしくないと逆に諭されるのである。
誰一人として大名が動かないことに義輝は嫌気が指し、その義輝の言動に対して、家臣や都の人々も義輝から心が離れてしまっていたのである。
そんな中、十兵衛は再度、義輝と会談するのだが、とても寂しいシーンとなる。
義輝はこう口にする「都がこれほど寂しいところとは...今朝、風の冷たさに驚いた。わしの夏は終わった...」と。そして、十兵衛と会うのが「遅かった、もう越前に帰れ。」と。
そして、十兵衛は越前に帰るのである。
そして、最後三好義継が将軍のいる二条御所を襲撃したというシーンを残し、23話は終了する。
義輝と十兵衛の最後のシーンは本当に寂しい気持ちとなった。自分の権威がなくなったように、夏も終わったと述べるシーンは悲しくも京の冷たさと相まって情緒深い。
以下参考図解(NHK大河ドラマ公式HPより抜粋)
以上、ありがとうございました!
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