医療法人を設立するにあたってのデメリットを書きたいと思います。

デメリットとなりえるのは、メリットとして前回書いた、診療所経営と家計を明確に分けられるということや、院長およびその家族は医療法人から給与を受けることができると書きました。
しかしこれを言い換えると、今まで曖昧にしていた経営上のお金と家計のお金を別々にしなければならないということになるのです。

さらに給与以外のお金は原則的に法人からとることができなくなることを意味しています。

また、健康保険のみに加入していた診療所は法人化することにより厚生年金への加入をしなければならなくなります。
加入することにより法定福利費が増えることになります。



交際費や損益算入可能な額に限度が設けられます。
個人経営だと、必要な支出として認められますが法人の場合はそうはいきません。
出資額に応じて一定額までしか認められません。

また、一般の営利法人と同様の法人税率が適用されます。