今日はお雛様ですね。女のお子さん方のいるご家庭では、賑やかなのではないかと想像しています。

 

 昨日の未明には雨だったようで、その後は晴れたり曇ったりでしたが、午後には冷たい風が吹いて結構寒かったです。昨日、我が家の枝垂れ紅梅も少し花が開いていました。

 

 今日の早朝には霜が降りていたようですが、風もなく穏やかで真っ青な晴れ間が広がっています。

 

 国会の判断はこれでよいの?

 

 またもや素朴な疑問だ。それはG20(主要二十カ国会議)の外相会議がインドで開かれていたが、我が国では国会開催中を理由に野党などの反対によって、その重要な会議に外相が出席しなかったことだ。

 

 本来、我が国の国会では重要な国際会議など正当な理由があれば、たとえ国会開催中であっても副大臣などの代理を立てることが認められているのだ。それにもかかわらず、この国際会議に出席しなかったことは大いに問題だと思っている。

 

何故、この国際会議が重要であったかということだが、昨年からのロシアによるウクライナ侵略によって国際情勢は混沌としていることは誰の目にも明らかだろう。特にG7に次ぐ世界の主要国が集う会議であり、それをインドが議長国となって開催されていた。

 

我が国はG7のメンバーでもあり、一致して力による国際的な現状変更を認めないという立場を明確にしている。これは平和の維持という観点からも当然のことだと確信しているが、そういった考えに対して目先の国益を優先して明確な態度を取らない国々があり、水面下ではその綱引きが行われている大事な局面だと言ってよい。

 

 議長国インドは従来からロシアとも親交があり、今回の日米欧による制裁にも加わっていない。その一方で領土問題を抱える中国とは敵対関係にあり、対中国では我が国などと歩調を合わせて米豪とともにクァッドを構成している国でもある。

 

また、ブラジルや南アフリカも対ロシアに関して明確な態度を示していないが、特に南アフリカは白人によって支配されてきた体制から民主主義国家に転換する過程で革命勢力であった黒人組織をソ連が支援してきた経緯があり、新ロシアの政権が続いているのだ。

 

アフリカでは多くの国々で体制が転換しているが、先頃もかつての宗主国であったフランスは内紛が続くアフリカ中部の国から撤退することを決めている。

 

かつて侵略者であった西洋の国々に対するアフリカ諸国の人々の中には強い反感もある一方で、今では民主主義・人道主義を標榜するEU諸国は、過去の負の遺産に見舞われていると言ってもよいのだろうが、過去の反省の上に立って現在から未来をどのように展望するのかがより大切なことだ。

 

このような南アフリカを始めとするアフリカ諸国に対して、中国とロシアが味方に引き入れようと活発な外交・経済活動を展開している最中であり、アフリカ諸国とは歴史的な負債がない我が国の関わりはとても大切ではないだろうか。

 

 更に気になるのはNATO加盟国でもある親日国トルコは、ロシアの侵略に対して同じように態度を明確にせず、日米欧がロシアに課した経済制裁に参加していない。東南アジアの大国インドネシアも気になる国の一つだ。

 

これらの国々はその多くが民主主義国家であり、観念的には我が国などの考えを理解していると思われるが、日米欧の制裁によって行き場を失ったはずのロシア産原油やガスなどを廉価で大量に輸入しているために経済制裁の効果がかなり低減しており、ロシア侵略後制裁を科している日米欧には大きなジレンマとなっているのだ。

 

 そういった正念場に差し掛かっている状況にもかかわらず、我が国の外相が国内事情で参加しないというのは大局を見た時にいかがなものだろう。しかも、外相臨席の国会審議ではその外相に対する質問は1問しか無く、その回答も1分足らずに過ぎなかったと聞く。

 

国内優先は当然だが、それも事と次第によりけりだ。G20会議にトップが参加しなかったことによる我が国への信頼には大きな影響がないのだろうか。これを許さなかった国会議員だけではなく、たとえ抵抗があったとしても参加をさせられなかった政治はどうなのだろうか。とても気になっている。

 

 読んでいただき、ありがとうございます。