おはようございます。

 

 昨日の早朝はとても冷たかったですが、朝からよく晴れて2時頃の外気温は10℃ほどと前日までよりは気温が高かったようです。しかし、その後曇っていました。今朝は北の方は曇っており、頭上から南の方は青空も覗いて陽が射していましたが、その後かなり雲に覆われています。

 

 昨日、当初孫二人の習字の宿題をさせる予定でしたが、前日になって三男から電話があり、一日伸ばすことにしたために妻の眼鏡の新調に行ってきましたが、それには3時間余りもかかってしまいました。

 

 

 僅か1週間でお釈迦になった高級眼鏡

 

 視力はしばらく経過している間にとどんどん変わっており、妻の老眼も進んできて以前から使っている眼鏡も徐々に合わなくなってきているようだ。かねてから彼女には「眼鏡を新調したら」と勧めていたが、彼女は「まだ大丈夫」と言って応じようとしなかった。ところが、新年早々の3日の夜になって、突然彼女が「眼鏡を作り替えたい」と言い出したが、免許更新が近づいたためかもしれない。

 

 翌4日に予定していた孫の習字指導が無くなったため、この日に行くことにした。11時頃から出かけて市内の街中にある眼鏡のチェーン店に向かったところ、いつもは駐車場にほとんど車を見かけないが、多数の車が停まっていたので驚いた。その内容はよく見ていなかったが、朝刊の折り込み広告にこの店のものも入っていたからかもしれない。

 

店の入口で愛想よく迎えてくれた中年の男性店員に、

「今日は凄いお客さんやね」

と言ったところ、彼は相好を崩して

「おかげさまで」

と応じた。特に混雑していたわけではなかったが、いつも閑古鳥が鳴いている店内には10名ほどの客がいただろうか。いつもであれば待ち時間などは全くなかったが、この日はかなり待たされることになった。

 

 眼鏡と言えば、長い人生の中で忘れられない出来事があった。30年以上も昔の40代半ばの頃だったが、徐々に目の焦点が合い辛くなってきて眼科に行ったところ、医師の診断は「隠れていた近視が現れたもので、若い時には筋肉が柔軟なためにカバーしていたが、加齢によってそれができなくなってきたのだ」と、これも老化現象の始まりだったようだ。

 

さらに、

「眼鏡フレームだけは一生ものですから、奮発していいものを作っておいてくださいよ」

と言われ、その医師のアドバイスを受けて市内の眼鏡店へ行き、このときにはドイツのローデンストック製のフレームで当時10数万円もする金縁のフレームにしていたが、初めての眼鏡は慣れてくるまで違和感があり、付けたり外したりしていた。

 

それから1週間ほどが経った寒い朝のこと、勤務していた学校から4、5㎞ほど離れた所まで生徒の登校指導に行き、路肩の広場に車を停めた。眼鏡を背広の胸ポケットに差し込み、寒さに両手を脇の下に挟むようにしながら道路を横切り、地主に許可をもらって車の所に戻った。

 

そして胸ポケットに差し込んでいた眼鏡を探したが、そこにはそれが無いことに気づいた。今しがた歩いた跡を目で辿ると、何とそれは道路の反対側の路肩側に落ちていた。「あった!」と思って車の往来を確かめたところ、その反対側を車が走って来た。「あっ! 踏まれるかも!」と思った次の瞬間、眼鏡は「ガシャ!」っとタイヤの下敷きになってしまった。

 

それでもその眼鏡を取りに行ったが、その姿は無残なものだった。これには一定期間の保証があったので眼鏡店に相談してみたところ、こればかりは自然な故障ではなかったためにどうしようもなかった。

 

 それからしばらく、眼鏡を作り替える気にならなかったが、自動車の運転免許の更新が近づいてきたため、新たに眼鏡を作らなければならなかった。この時にもやはり眼科医の言葉が脳裏に焼き付いており、最初の物ほど高価ではなかったが、それでもバーバリーの比較的高価なフレームにした。

 

それは今でも使っているが、眼鏡店で並んでいるフレームを見ていると、もう流行遅れの代物だ。他にも遠近両用の眼鏡を作ったが、これは今利用していない。この店ではパソコン用の眼鏡を作ったり、長男の眼鏡を2度ほど買い替えたりしてきたが、最近の眼鏡店ではフレームとセットで買い替える方式が主流になっているように思われるがどうなのだろう。

 

 読んでいいただき、ありがとうございます。