こんにちは。

 

 今日は朝からよく晴れて、爽やかな秋の一日になりました。

 

 朝7時過ぎから神社へ行って秋祭りの準備をし、神官を迎えて祭礼を行いました。その後、巫女(地元の少女)による奉納舞、湯立神事、子供らの神相撲などに立ち会いました。

 

すべてが終わって後片付けを行い、午後1時過ぎに帰って来ましたが、このあと4時前から昨日揚げた幟を降ろしに行ってきます。

 

 

 「お前が一番目立っとんじゃ!」

 

 昨日は福岡に在る私立高校の対教師暴力事件について私見を述べたが、人それぞれに考え方はあることだろう。

 

このことで、自分の現役時代のことを思い出していたが、その中で生徒たちに対応した一つの事例を述べてみたい。

 

ある職業高校で、3年生の授業に行くと、委員長の

「起立!」

という号令を受けて生徒たちは一応起立をしたが、その直後にほとんど全員の生徒が

「帰れ! 帰れ!」

と、シュプレヒコールを始めた。

 

すかさず、後方の席で最も目立っていた生徒の名前を挙げ、

「こりゃ! 〇〇! ええ加減にせんか!」

と大声で怒鳴りつけた。すると、

「俺だけとちがう!」

と言い返した。すかさず

「お前が一番目立っとんじゃ!」

と言ったところ、みんな静かになった。

 

 そこで

「お前ら、こんなことをやっとてどうするんや! こんなことしとったら学校全体が荒れ放題になって勉強もできんようになるだろうが。そうなったら自分らの進路にも関わってくるやないか。卒業して社会に出たら、この学校は自分らの母校になるんやで。自分の母校が、周りの人に『どうしようもない高校や』なんて言われたら恥ずかしいと思わんか? お前ら、そんな学校にしたいんか」

などと諄々と話をしていった。

 

彼らはこの二日ほど前あたりから学級担任のホームルームを始め、教科担任の授業もボイコットしていたのだ。そのことは私の耳にも入っていたので、「私の時にはどうするのかな?」と思いながら授業に臨んでいた。

 

彼らは一人だけでは何もできないが、誰か同調するものがいれば調子に乗る。「クラスのほとんどが同じような態度を取れば、教員は対応に困るはずだ」と、事前に示し合わせていたのだ。

 

 こんなことは彼らにとって何も益するところはないが、授業などをボイコットして教員を困惑させ、面白がるという愉快犯的な行動だ。これをそのままにしておいたら、すぐさま学校中にそのような雰囲気が広まって学校は荒廃していく。

 

こういう場面で「話せば分かる」などということは、きれいごとに過ぎない。まず、静かにさせることから始め、その後で理解させることが必要だ。

 

その後、この学級担任に対する嫌がらせも無くなり、彼らは落ち着いて授業を受けるようになっていったのだ。学校は秩序を保たなければ、教育をすることも受けることもできなくなってしまう。

 

場合によっては、生徒の家で面白くないことが続いて鬱屈し、そのはけ口を教員などに向けるということもあり得る。これは教員への甘えとも言えるが、こういう場合には別室に呼ぶなどして個別な指導が必要だ。

 

 読んでいただき、ありがとうございます。