【映画】マイケル・ジャクソン THIS IS IT | THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~

THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~

「40歳からの〇〇学 ~いつまでアラフォーと言えるのか?な日々~」から改題。
書評ブログを装いながら、日々のよしなごとを、一話完結で積み重ねていくことを目指しています。

マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) ...

マイケルとは関係のない話から始めます。


僕が二十歳前後だったころ、
よく、好きな芸能人やアーティストを
二組並べて
「どっちが好き?」
みたいにするのがはやりました。
(まあ、猪木さんが好きか、馬場さんが好きか、みたいな話です)


よく比較したのが
ユーミン  VS 中島みゆき
松田聖子 VS 中森明菜
(マドンナ  VS シンディ・ローパー)

ちょっと上の世代のことでいうと
ビートルズ VS ローリングストーンズ

などなど。


で、この例でいった場合
僕がどっちが好きかと答えていたかというと
「中島みゆき・中森明菜・ローリングストーンズ」
となります。

確かに好きでした。

でも、じゃ、「ユーミン・松田聖子・ビートルズ」が嫌いかといえば、


まったくそんなことはありません!!


どっちを答えたほうが、

自分が描いているセルフイメージに近く他人に受けとられるか、
それを考えて答えていたのです

(こまっしゃくれたガキだこと(苦笑))


「ユーミン・松田聖子・ビートルズ」
と答えると、なんだか、ミーハーに思われそうな気がしていたんですね、当時。

まあ、そういいつつ、
山手のドルフィン にいってソーダ水を頼んでれば世話ねえや、
という感じですが。
(今でも中央道を走ると、競馬場とビール工場を無意識に探します)



で、マイケルジャクソン(MJ)の話。

僕らの世代的には
マイケルに対抗していたのは


ブルース・スプリングスティーン。


マイケル「スリラー」 
スリラー(紙ジャケット仕様)


    VS 


スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・USA」

ボーン・イン・ザ・U.S.A.



当然のごとく、当時の僕はスプリングスティーン派でした。


スプリングスティーンのほうが労働者っぽく、
マイケルはオシャレすぎるように感じたのです。

むろん、先と同じようにマイケルを聴かなかったわけではありません。

僕らの世代は、街のそこいらじゅうで
「スリラー」
が流れていたので、聞かなかった人はいないと思います。


それどころか、僕にとって
「スリラー」「ビート・イット」
のプロモーションビデオは衝撃的で、
実は、隠れてこっそり聴いていたのです。


そう、いわゆる
「隠れファン」
というやつですね(苦笑)


しかし、
売れすぎてしまったせいか、
(これはスプリングスティーンも同じなのですが)


次のアルバムが出るまで、かなり長い間隔があいてしまい、
その間にだんだん聴かなくっていったのです。
(そういう意味では、【大】ファン、というわけではなかったのでしょう)


つまり、僕の中のマイケルジャクソンは、


80年代のマイケルのままなのでした。



今回、

THIS IS IT

を観て、そのことを少し後悔しました。


もっと、ちゃんと、続けて、マイケルを聴きつづけてきたいればよかったな、って。


これほどまでに妥協なく、なにかを作り上げていこうとすること、
(レコーディングでなら聞いたことはありますが)
ライブのためにここまで完璧を求めるアーティストを僕は知りません。


映像から見えたものは

リハーサル風景のはずなのに、
演奏にもダンスにも完璧を求める姿勢。

自分の想いを完璧に伝えようとするマイケル。

それに答えようとするサポートメンバー。


そこから浮かび上がるのは
「チーム・マイケル・ジャクソン」
の一体感。

それはむろん、全員の力の結集だし、
プロデューサーの力もあるだろうし、

でも、やはり、
中心にマイケルがいて、
彼の情熱があればこそ、だと思います。


マイケルの死はとても残念です。
悲しいで出来事です。


しかし、


マイケルが死んでも、曲は残る。
彼の肉体は滅んでも、精神は生き続けます。


そして、この
「THIS IS IT」
の映像が残されていたことに、
感謝したいと思います。


永遠にこの映像が語り継がれますように・・・