30人以上の大学生が来校!正解がひとつでない問題を解け!
本日、7時間目に、全国から大学生30人以上が和泉高校を訪れてくださり、高校1年生に授業をしてくださいました。
授業といっても、「正解がひとつではない問題を一緒に考える」形式の授業でした。
来てくれた大学生の皆さんは、まさに全国から。
最も人数の多かった東大からの6名の学生さんに加え、一橋、東京学芸、首都大学、慶応、順天堂、岐阜大学、産業能率大学、三重大学、滋賀大学、京大、阪大、神戸大、京都女子、立命館、佛教大、広島大、山口大の皆さんでした。
わざわざ、全国から岸和田まで来てくれました。これだけ教育に興味を持った学生さんがおられることは本当に心強いです!
1年生80人を国語と数学の2つのグループに分けました。
国語と数学といっても、皆さんがイメージするものとは全く異なります。
国語の授業では、最初に、高校生が自分の授業で教科書から習ったことを大学生に説明することから始まりました。人に教えることで自分の理解を確認できますし、説明力を養うことの難しさへの気付きを与えようと大学生の方々が考えられたのだと思います。
さらに、YAHOOの知恵袋から面白そうな話題を取り上げ、高校生が大学生と意見を交換することも行われました。
数学の部屋では、「ベン図で考えよう、私の人生!」という授業が行われていました。
自分なりに、「働く、学ぶ、出会う、生きる、休む、食べる、遊ぶ」というキーワードでベン図で表し、それを他人に説明するという内容でした。
以下は、高校生が作ったベン図です。
できたベン図を最低5人に説明します↓
今回、授業を受けた高校1年生からすると、珍しい学習方法であり、何をしているのかよく分からなかったかも知れません。でも、僕には、今日来られた大学生の皆さんが考えておられることが、聞かずともヒシヒシと伝わってきました。
「正解がひとつでない問題に対し、自ら問題の本質をとらえ、他人とコミュニケーションを取りながら、1+1を2にするのではなく、3にしたり、あるいは形を変えて新しいものを生み出す」力を鍛える練習をしようとされたのだと思います。
今日来られた大学生の皆さんも、高校生の皆さんが憧れる大学に入学した人達です。当然知識と教養を身につけるべく、しっかり受験勉強をしてきた人達です。しかし、知識と教養を”使って新しいものを生み出す”力は受験勉強で得られないと感じ、高校生にそういう力がすごく大切なんだよ!ということを伝えに来てくれたのだと思います。
皆さんの少し年上の先輩達がそう感じているのですから、やっぱり必要な力なのだと思います。
「正解がひとつでない問題を、他人と意見交換しながら解決する力」。
和泉高校のIM(総合学習)でも目指している力です。
実は、今日の授業は試運転。
今日来られた大学生の方々を中心に、今年の5月には、100人以上の大学生に集結してもらい「難関大学に入って気付いた”高校でやり残したこと”」を和泉高校生に授業してもらおうと企画しています。大学生と交流する学年については、1日通常の授業をなくして大々的に企画を行いたいと考えています。
大学生の皆さん、よろしくお願いします!
和泉高校生に力を貸してください!