臍帯血(さい帯血)と再生医療のときわメディックス

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臍帯血(さい帯血)と再生医療って何?ときわメディックス中川泰一院長監修

   
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違いは何? 『民間臍帯血(さい帯血)バンクを選ぶポイント』

 

「検査」や「保存技術」が異なる

民間臍帯血バンクを選ぶうえで重視すべきポイントは何でしょう?

日本の民間臍帯血バンクには認証というものがなく、臍帯血(さいたいけつ)の品質管理に統一基準がありません。公的臍帯血バンクは一定の自主基準を設けていますが、民間臍帯血バンクが採用している「検査項目」や「保存技術」は同じではないのです。

臍帯血を治療に利用するうえで最も重視されることは臍帯血の安全性です。HLAの型が適合していても、臍帯血の品質に不安があると判断されれば、臍 帯血は移植に使ってもらえません。そして、治療における安全性を判断するのは各民間臍帯血バンクではなく、将来治療にかかわる医師や病院です。

したがって、臍帯血を保管するとともに、保存時の臍帯血の情報をより正確に把握し、医療機関により詳細に伝達できるかどうかは、民間臍帯血バンクに求められる大切な役目といえるでしょう。

 

安全性を示す手段が「検査」

保管されている臍帯血の品質情報を客観的に提示できる手段が、保存前に行う「検査」のデータです。では、具体的にどのような検査によって臍帯血の安全性が判断されるのでしょうか?

まず、臍帯血が細菌に汚染されていないこと、ウイルスに感染していないことが重要になります。細菌に汚染された臍帯血を移植に使うことは大変危険だからです。また、ウイルスに感染している臍帯血は移植に利用できないと判断される場合があります。

また、採取した臍帯血に含まれている幹細胞の数も大切です。臍帯血は採取できる量に限りがあり、細胞数が少なすぎると移植に影響を与える可能性があるからです。

そこで、民間臍帯血バンク・ときわメディックスでは、臍帯血の保存前に必ず「無菌検査」「感染症検査」「細胞数検査」を行い、細菌汚染の有無、ウイルス感染の有無、細胞の数を確認します。こうした検査体制は、世界の多くの臍帯血バンクで採用されているものです。

 

世界の臍帯血バンクの主流

さらに、細胞の汚染を防ぐため、ときわメディックスでは、細胞が外気に触れない状態で作業を進める「クローズドシステム」という方法を採用しています。これは、安全性への評価から世界の臍帯血バンクで主流の技術です。

また、臍帯血は免疫機能が未熟で、検査でウイルス感染の反応が現れないことがあります。感染の見落としを防ぐため、ときわメディックスでは公的臍帯 血バンクを参考に、出産後に採血したお母さんの血液「母体血」で感染症検査を行っています。妊娠初期の妊婦健診では問題がなくても、出産後の検査でウイル ス感染が認められるるケースがあります。


再生医療の鍵 『幹細胞のチカラ』

 

再生医療って何?

イモリは尻尾や足を切られても元どおり再生させます。人間は自然に擦り傷が治り、髪の毛や爪を切ってもまた伸びてきます。いったいなぜでしょう?再 生の鍵を握るのは「幹細胞(かんさいぼう)」と呼ばれる細胞の力です。幹細胞は、「自分の数を増やす」「別の種類の細胞になれる」という特別な能力を持 ち、様々な細胞に育つことができます。

私達の体は40~60兆もの細胞でできています。再生医療とは、幹細胞を誘導して体の組織や臓器を再生させ、治療に活用しようとする試みです。再生医療が実現すれば、回復が困難な病気や怪我を治療できる可能性が生まれます。

 

人工的につくった幹細胞

再生医療の実現をめざし、幹細胞を人工的につくる研究も行われています。1988年アメリカのウィスコンシン大学のジェームズ・トムソン教授は、人 間の「ES細胞(胚性幹細胞)」をつくることに成功しました。ES細胞は胎盤以外のあらゆる組織や臓器になれることから、万能細胞とも呼ばれます。しか し、赤ちゃんに育つはずの受精卵を破壊してつくるため、実用化には倫理的な問題を抱えています。

一方、京都大学の山中伸弥教授は皮膚細胞から「iPS細胞(人工多脳性幹細胞)」をつくり、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。人 体の多くの組織や臓器になれるiPS細胞は、新型万能細胞とも呼ばれます。当初、iPS細胞はがん化しやすいという問題がありましたが、その後がん化を抑 える研究が行われ、臍帯血(さいたいけつ)から高品質なiPS細胞を作製しようとする研究も進められています。

 

臍帯血にはもともと幹細胞がある

人工的につくられる幹細胞に対し、臍帯血には複数の種類の幹細胞がもともと含まれていることがわかっています。血液に育つ「造血幹細胞」、神経に育つ「神経幹細胞」、骨や筋肉に育つ「間葉系幹細胞」等です。

1982年、京都大学の中畑龍俊教授は臍帯血に造血幹細胞が含まれていることを発見しました。骨髄や臍帯血にある造血幹細胞を移植し、患者さんの体 内で血液の再生をめざす「造血幹細胞移植」は幹細胞治療の始まりといえます。現在、臍帯血の造血幹細胞移植は白血病など難治性血液疾患の治療においてすで に実績を誇っています。

近年では、脳神経障害等への臍帯血の有効性が確認され始め、脳性まひなど様々な障害や難病に対して臍帯血を使った臨床試験が進められています。

将来、自己幹細胞から身体の組織や臓器が再生できれば、移植におけるドナー不足や拒絶反応といった問題の解消にも繋がります。臍帯血は再生医療の実現に欠かせない幹細胞の供給源と考えられています。


米TV報道

『自己臍帯血(さい帯血)移植で脳性まひを回復した男の子』

 
TVニュースで話題に

2008年3月、自己臍帯血(さいたいけつ)移植によって脳性まひの症状が奇跡的に回復した男の子の様子をアメリカNBCニュースが伝え、大きな反響を呼びました。男の子の名前はダラス君。その時の模様をご紹介しましょう。

ダラス君が生まれてまもなく、ご両親は「何かおかしい」と感じ始めました。うつろな目をしたダラス君は泣きわめいてばかり。姿勢を保つことも、食事をとることも、うまくできなかったからです。生後8ヵ月、ダラス君は脳性まひと診断されます。

脳性まひは、脳が何らかのダメージを受けて起こる身体機能の発達障害です。早産や低体重出産の赤ちゃんに多く、出産1,000件あたり約2件の割合で起こるとされます。根本的な治療法はなく、リハビリが行われます。

アメリカのデューク大学では、脳性まひの子供達に自己臍帯血を移植する新しい治療が行われています。そのことを聞いたダラス君のお母さんは移植を受 けた患者さんの家族を訪ね、移植後子供達の症状が改善していることを知ります。生後18ヵ月、ダラス君も自己臍帯血移植を受けました。民間臍帯血バンクで 冷凍保存していたダラス君の臍帯血を、点滴のように静脈に注入する処置は1時間かからなかったといいます。

 

驚くべき効果

目を見張る変化が現れたのは、移植からわずか5日後でした。以前は痛みやストレスから金切り声をあげ、手をたたくこともハイハイもできなかったダラス君が、初めて「ママ」と言葉を発し、手を振ったり笑いかけたり、様々な反応を見せ始めたのです。

「考えられなかったことが起きています。」とお父さんは語ります。移植前は歩行器で歩く訓練をしていた息子が、今は誰の助けも借りずに歩いているか らです。ダラス君の主治医は7歳までに脳性まひの症状はすべて消えるだろうと予測しました。遺伝子的に100%一致する彼自身の細胞が今も体の中で活動を 続けているというのです。

 

自己臍帯血保管のきっかけ

ダラス君のご両親が臍帯血を保管したきっかけは、インターネットで民間臍帯血バンクの広告を目にしたことだったそうです。費用がかかることから、お 母さんは出産直前まで保管するかを悩んだといいます。そして、臍帯血保管を決めた理由について、「費用を払って臍帯血を使わなかったとしても、費用を惜し んだことで、あとで後悔したくなかった。」とおっしゃっています。

インタビューの間、お父さんの膝の上で好奇心あふれる瞳でスタジオ内を見渡すダラス君。「まるで彼のまわりに立ち込めていた霧が晴れたようです。」とお母さんは笑顔を見せました。

臍帯血は万能薬ではありません。脳性まひの症状改善には個人差もみられます。しかし、臍帯血が多くの可能性を秘め、臍帯血に救われたご家族がいることは確かです。


臍帯血治療について
中川泰一がお答えします!!

Q、臍帯血はどんな治療に利用されていますか?日本では、

白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血、

先天性免疫不全症など血液疾患への移植に利用されています。

海外ではすでに

脳性まひ、水頭症、外傷性脳損傷、

低酸素虚血性脳症、Ⅰ型糖尿病患者への

臨床研究が始まっています。