民主党政権は、3回目の予算編成前に国民に信を問うのが筋である(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民主党政権は、3回目の予算編成前に国民に信を問うのが筋である(中川秀直)


民主党政権で予算編成を主導しているのは誰か。民主党がいう「官僚主導を政治主導に」の予算編成とは、首相直属の国家戦略局で予算編成を主導するであったはずだ。

2009年の民主党マニフェストには、鳩山政権構想の5策の第3策目に、「官邸機能を強化し、総理直属の「国家戦略局」を設置し、官民の優秀な人材を結集して、新時代の国家ビジョンを創り、政治主導で予算の骨格を策定する」とある。

しかし、09年の政権交代時の民主党マニフェストに明記された「国の総予算207兆円の全面組み替え」を主導すべき国家戦略局が骨抜きにされ、根拠法のない国家戦略室に格下げとなっている。これもマニフェスト違反だろう。

野田首相は、「政治主導でしっかり取り組みたい」と述べているが、政治主導の要諦である国家戦略局、経済財政諮問会議が機能していないのに、どうして政治主導ができるのか。

09年のマニフェストに明記されてない消費増税法を国民に信を問わずに成立させる一方で、09年の民意との約束である政治主導を破綻させている。民主党政権は、3回目の予算編成前に国民に信を問うのが筋である。
(8月18日記)