今地球にいるだいたいの哺乳類は死ぬまでに心臓が15億回拍動するらしい。ゾウもサルもネズミもライオンもみんな15億回。まるで神様から命のカウントダウンを宣告されたみたいだよね。
この話を聞いてから、自分の寿命を意識するようになった。今、この文を書いているあいだも僕の心臓は止まらない。だいたい1秒に1.5回くらい?僕の心臓は動き続けている。じゃあ、僕の寿命は10億秒なの?
OK Google、10億秒は何年?
......31.71年!??!
Oh Jesus!なんてこったい。僕にはもうたったの10年しか残されていないのか?こんな結果、あんまりだ......。藁にもすがる思いで調べ直してみた。
「人間が一生の間に打つ心拍数は23億回という推定値も出されています。」
膝から崩れ落ちた。良かったあ。15億回は人間以外の哺乳類なんだね。23億回で計算してみよう。ふんふん、48.565年か。
うん!17年も伸びた!!!
最高!やっぱり人生は明るいみたいだ。僕にはあと27年、心臓の拍動で言えば13億回も残されている。改めて、この13億回を大切に生きていこうと思えたんだ。
ここで少し話は変わるんだけど、僕は普段街中などを歩いていると、歩くペースと心臓の拍動が揃ってくる感覚になるんだ。これ、共感できる人いるかなあ?心臓のドクンドクンに自然と足が合わせちゃうみたいな。多分普通の人よりも歩くスピードはゆっくりになっちゃうんだけど、これが一番落ち着くんだよね。
もし僕の心臓があと13億回拍動してくれるとするなら、僕はあと13億歩も歩くことができるみたいなんだ。13億歩、考えたこともないな。でもさ、13億歩も歩いたらさ、日本から月くらいまで行けたりしないかななんて思うんだよ。
だって、僕の人生の全てをかけてもあそこで大きく輝く月にすら届かないなんて、なんかロマンがないじゃない。