JRは来る3月26日のダイヤ改正で大阪発着の特急「ワイドビューしなの」の廃止を決定した。
「しなの」は名古屋から長野までを結ぶ特急列車で、ただ1往復、大阪まで乗り入れているのだ。
この列車は昼行特急としては最も長い距離を走る列車で、また昼行特急で唯一、JR三社にまたがる特急として運行されている。
大阪発着の「しなの」は国鉄時代から運行されてきた歴史ある列車で、大阪から名古屋まで乗り換えなし行ける特急として重宝されただけに廃止は残念である。
時代の流れと言われればそれまでだが、大阪から名古屋へは「新幹線を使ってください」というのが本音なんだろうか。停車駅は岐阜を除いて新幹線も停車するため、ほぼかぶってるのである。
大阪~名古屋間のシェアは東海道新幹線が握り、その次に近鉄特急、そいで在来線の新快速、快速列車、さらには格安の高速バスと続き、たった1往復の「しなの」は運用上の都合によって運行されてきたに過ぎなかったのかと思う。
かつて「しなの」の間合い運用として急行「ちくま」(晩年)を運行されたことを覚えてらっしゃるだろうか?
「ちくま」廃止後も「しなの」が生き残ったのは大阪~名古屋間を新幹線より安く行けるメリットがあったからだ。
皮肉にも「しなの」はこれも1往復、大阪に乗り入れている特急「ひだ」と違って草津や大垣には停車しない。
両駅に停まれば、そこそこ需要があったのかもしれないが・・・。
大阪発着の「しなの」廃止と同時に221、223、225系の大垣乗り入れも廃止されるとYahoo!知恵袋に投稿されたけど、どうなんやろうか?
「しなの」廃止によって車両使用料の相殺ができなくなるんかな?一部、西日本管内に乗り入れてる「ひだ」や「南紀」で相殺するのか?
というよりJR西は今、北陸新幹線に力を入れてるみたいやから利益の出ない大阪発着の「しなの」を廃止してくださいとJR東海とかに打診したんやろうか?
ただ1往復、大阪まで乗り入れるJR東海の383系特急「しなの」
幕は「回送」と表示されている
2枚とも2015年(平成27年)1月、大阪駅にて撮影