珍しいトヨタのマークⅡを発見。どこが珍しいかといえばハードトップではなく、セダンなのだ。
マークⅡといえばハードトップを思い浮かぶが、ちゃんとセダンも用意されていた。
このクルマは1988年(昭和63年)8月に登場した6代目で、先代から「ハイソカー」と呼ばれた正常進化で5ナンバー枠ぎりぎりの寸法まで拡大されたが、それは4ドアハードトップに限った話で、セダンは全長と全幅がハードトップより短く、全高はそれより高めと棲み分けがなされていた。
販売台数はハードトップの方が圧倒的に多く、セダンは不振にあえいでいた。そのため1992年(平成4年)10月のフルモデルチェンジはハードトップのみ行われ、セダンは従来型の生産を継続していたが1996年(平成8年)9月、8代目へのフルモデルチェンジ時に消滅。
クラウンセダンと異なり、タクシーに使用された例はほとんどない。
セダンだと遠目ではコロナに見えなくもないが、元々マークⅡはコロナの上位モデルという位置づけだったので間違いとはいえない。