浪速区の新世界にあった「フェスティバルゲート」って覚えてらっしゃいますか?
大阪市電霞町車庫の跡地を利用し、1997年(平成9年)に開業した大阪市の第三セクターが経営している地上8階建ての都市型遊園施設で、ジェットコースターの「デルビス・ザ・コースター」が目立った存在だった。
館内には飲食店やキャラクターグッズなどといった店舗も充実しており、アトラクションとショッピングを一緒に楽しめる施設で、同年開業した大阪ドーム(現 京セラドーム)と人気を二分していた。
しかし不況やUSJの開業によって客足が遠のき、またテナント料も高かったため次々にテナントが撤退し、380円の負債を抱えてしまい、2004年2月に倒産。その後は大阪市が管理することになったが客足が増えず、莫大な借金を抱えることになった。
2007年のエキスポランドのジェットコースター事故を受け、営業終了にとどめを刺すかのように「デルビス・ザ・コースター」を廃止せざるを得なくなった。
そして同年7月に完全に営業を終了し、解体が始まった。
今日は、完全に姿を消す前にフェスゲの記録をブログに残そうと思う。
現在解体中のフェスティバルゲート。正面はまだ解体されておらず、当時の面影が残っている。
なお同時に開業したスパワールドは現在も営業中である。
動物園前駅5号出入口から撮影。全盛期は人通りが激しかったが寂れた現在はこの有様。
なお、この5号出入口は解体工事に伴い、10月11日に閉鎖される。
エスカレーターを登るとこんな空間に出てきた。確かここは駄菓子屋があった記憶が・・・。
シャッターも閉まり、照明も薄暗いので不気味さが増す。
左にあるエスカレーター。防音壁で遮られてるため進入不可能。
この扉はタワーとエレベーターホールを結んでいる通路で、何軒かのテナントがあった。
その扉の横にある案内図。
柱にある海水魚の絵(写真か?)。手入れしておらず額縁が錆びている。
ここで、外に出てみることに。
もうほとんどが解体されちまっている。左のなだらかに下っているレールは「デルビス・ザ・コースター」。
「デルビス・ザ・コースター」は最大傾斜50度のジェットコースターで、壁すれすれに走ってたのでスリルがあったという。
私は乗ったことありません・・・(^^ゞ
これも解体されるのも時間の問題だろう。
このフェスティバルゲート、開業初年度は結構な客足で私もその年に行ったことあって、もう人・人・人だった。私はアトラクションより漫画やゲームが売ってた「あにまにあ」が好きでした(笑)。
大阪市の第三セクターは経営の下手さがもろに出たと私は思う。少子化は防ぎようがないが、USJに客取られたからこれといって対策してないというのは経営をあきらめてるとしか言いようがない。
USJ対策をしてれば、こんなことにならなかったと思うが・・・。