亡くなった人との人間関係の築きかた

亡くなった人との人間関係の築きかた

葬儀屋で働く私が伝えたい、親しい人が亡くなった後からでも築ける関係性や絆をどんどんみつけていくブログ

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お父様が亡くなった…

でも
亡くなる、その寸前まで
大嫌いだった


そんな方は
少なくないと感じています



厳しかった
暴力的だった
自分勝手だった
家族より、好きなことや趣味を優先していた
借金があった



亡くなって
1日、2日と時間が経つと
目の前のお父さんは
何も言わず
何もできず
ただただ
そこに横たわっている
 


厳しかったお父さん…
本当はどう思っていたんだろう?


私のことはかわいかったのだろうか?





お父さんの本音を
聞いたこと、ありますか?

お父さんに本音を言ったこと
ありますか?




昭和生まれの私達は
時代の状況もあって
なかなか本音を言い合える関係が
築けなかった
ということがあると思います





そこで


まずは
自分の本音
ご自身に聞いてみてください


本当はどう思っていたのか


そしてぜひ
書き出してみてください


それは
誰も見ないので
本当にほんとの気持ちを
ぜーんぶ書き出してください



それから
それを読んで
「私はそんな風に思っていたんだね」


と、自分の想いや気持ちを
ぜ〜んぶ、まるごと受け止めてあげてください
 


「お父さんが嫌い」
「本当はもっと話したかった」
「愛を見せて欲しかった」



どんなことでも
全て

今、感じている気持ちのままで
良いのです


その自分の気持ちをわかってあげるのです




そっか
そうなんだね
そう思ってるんだね


って
人間関係において
とっても必要なキーワードだと
思いませんか?



きっとそれができる間柄には
摩擦とか喧嘩とか戦争とか
おこることはないと思うのです



でも
自分に対して
自分の気持ちを認めてあげない
ってことを
案外やってしまっている…

無意識のうちに


自分のなかで
戦争をおこして
しまっているんですよね






自分の中にあった
摩擦とか喧嘩とか戦争が
終わって

自分の奥深い気持ち、本音が
わかってくると
お父さんに対して思っていたこと
だけではなく
今まで日常で感じていた
怒り、寂しさ、悲しみに
変化が訪れるはずです




気がつくと
怒りや寂しさ、悲しみを
感じる出来事が少なくなっていると
思います










もし
今まで持っていた
あなたの中にある
怒り、寂しさ、悲しみ
出してあげるために


お父さんが
あえて嫌われ役を演じてくれていた
としたら



お父さんの
愛情が
そんな形で
表現されていたとしたら…





そんな風に
ちょっと想像してみて
ほしいのです




今、あなたのお父様は
その嫌われる役目を終えて
ただあなたを想い
見守ってくれていることでしょう